さん、 ページ3
「べ、つに深い意味は無いぞ?」
とっさに俺は嘘をついた。とても分かりやすい嘘
やはりあるにあは嘘だと分かったようで、さらに手に力を入れた
「いった...いんだけど」
「じゃあ早くいいなよ。」
急かすあるにあの目には複雑な感情が入り混じっていた
そんな目に、恐怖を覚えた
「ひっ…」
俺が漏らした声に驚いたのか、少し力が緩み逃げようとした瞬間
グッと押され
上に乗られた
俺の上に乗ったあるにあは、今にも泣き出してしまいそうな顔をしていた
「じゃあ、なんでそんな泣きそうな顔してんの」
そう、言われた時は、俺が?って思った、
だって...
「お前こそ、何でそんなに泣きそうな顔してんだよ」
そう、ボソッと呟いた。
「俺が?ははっ、笑える。どうでもいいじゃん?で、早く話してよ。」
乾いた笑い声と共に急かすあるにあ
でも俺は、話すつもりなんか全くなかった、
そんな決心は一瞬で覆されたけれど。
「話す気、無いんだ。じゃあ殺しちゃおっかな?」
「え...?」
そういったあるにあの手には俺のダイヤ剣があった
殺されたら、逃げられる。そしたら作戦が台無しになる
そう思った俺は話す事にした
「...話せばいいんだろ?」
「うん。看守は物分りが良くて助かるよ」
そう言ったあるにあの顔は歓喜に包まれていた
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