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「いたっ、」

死んだ魚の目はこちらを向いて睨んでいる

こんなにコイツを怖いと思ったのは、初めてだ。

どうやら他の2人は俺があるにあの房の中にいる事に気づいていない様子だ

「あれ?看守いなくね?」
「看守行った?」

そう話す2人に小さな舌打ちをする。

ここにいる、そんな意味を込めて
するとさっきより睨まれたのは、気づかなかった事にしておこうと思う

「あるにあ?」
「…なに。」

名前を呼ばれたあるにあは、滅多に出さない声、いわゆる物凄く低く恐ろしい声

かなり怒っているのが分かったが、なぜ怒っているのかが俺には全く思いつかなかった。
考える事を放棄した頭には、とてつもない難題だった



「うぉっ、なんでそんな怒ってんの(笑)」
「ちょっとラムザさん黙ってくんない?今からコイツから聞き出すから。」

コイツ、と言うのはまぁ、俺だろう。
聞き出す、それはさっき溢れた言葉の事だろうか
そんなのどうでもいい、ここにいたら気が狂う

「え、聞き出す?んんん?え?」

「「えっ」」

「もしかしてーあるにあー...」

「ちゃんと言えばいい?コイツってのはジャンクの事。だから黙って」

「ちょちょちょ!いやいやいやいやい「黙ろうよラムザさん」うん。そうだねあむすん。」

ラムザさんの言葉を遮ったアムスンの房からは水のチャプチャプとした音が鳴り響いている

ラムザさんは黙って、どうやら寝たようだ。
微かに寝息が聞こえる

そしてあるにあは____



俺を壁に押し付け、物凄く近くで俺の事を睨んでいる



「なにが、よかった。なの?ねぇ?か、ん、し、ゅ?」

ニコッと言う効果音が似合いそうな程の笑顔はとてもとてもどす黒かった。

さん、→←いち、



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作者名:コットン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年4月25日 0時

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