【キ.ヨ】歪んだ愛の結末【実.況.者】 (ページ9)

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愛、7 ページ9

♪～♪～

端末の着信音がなる。
画面に映る文字は『キヨ』

さっき、レトルーとあった時に一緒にいたらしい
電話に出たらなんて言われるだろう。

そう考えている内に電話は切れ、次はレトルーから電話がかかってきた

「...もしもし」
『あっ、キヨくん！彼女さん出たよ！』
『まじ！！かして！！』
『ちょっとまってな！？』

鼻声と、馬鹿でかい声で耳が痛くなる

少し呆れたような声でレトルーの名前を呼べば『すこーし演技してな？』
と言われたので、適当に緩く返事を返しておいた。

『Aっ...!』
「ごめん、キヨ...。今日、バイト無くて...」
『なんだ...なら、連絡してくれよー！』

独占欲強いなぁ、ヤンデレ化しそうで怖いよ。
いつか殺されちゃうかもねぇ。

「ごめんね、レトルト？さんだっけ。迷惑かけてすみませんーって言っておいてー！」
『おう！』
「それで、今日帰るの遅くなるかもだから」
『なんで？』
「ちょっと寄りたい所があって、」
『ん、分かった！帰るとき連絡してな！』
「うん！」

『レトさーん！ありがと！』
『電話切ってから喋り！』
『あ、ごめーん』

なんて声が聞こえるが、気にしない。

ちゃんと、君達特能捜査課に舞台に立ってもらわないといけないからね
声は変えるよー。やっぱりバレちゃうのはまずいでしょ？

「ﾋｯた、すけ、て......キｯ…..ｻﾞｻﾞｯ...今宵のパレードを楽しみにしているわ。」
『...A？』

キヨの不安で押し潰れそうな声が聞こえる
嘘だろ、？と言いたげな声で私の名前を呼ぶ
でも今はAじゃないの。
『Ｋ』と言う殺人鬼
だから、ワタシの名前を呼ばれても返事は出来ない

「殺戮という名のパレードを、ね？」
『おい！A？A！！』

何にも知らないキヨ

可哀想なキヨ

でもそれが愛しい。

「待ってるわ、愉しい愉しい殺戮にしましょ？ふふ、ちゃぁんとこの子も返してあげる。じゃあね。また、今夜にでも。」
『誰だお前...！！』
「さぁ、誰でしょう？」
『ま』

ブチッ

あーあー。会話の途中で切っちゃったよ。
まぁいいや。

「とりあえず、キヨを危険な目に合わせないために、アブさんに後で頼むか。」

着々と準備は進んでいってる
パレードまであと9時間

生贄を集めよう。

「bloodの為に！！！！｣

ポタポタと雨が降り始めた