【キ.ヨ】歪んだ愛の結末【実.況.者】 (ページ16)

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愛、14 ページ16

▽

「.....あかい、いろ？」
「お、目覚めたか」
「っ、だれ、じゃない。知ってる思い出せない頭が、割れそう」
「あー...落ち着け。おいえおえお」
「ん...？」

あれ、なんだろう。記憶が抜け落ちてる気がする

わたしはここにいることが不思議で自分の服装をぱっとみた
すると着た記憶のない服を私は着ていた

「あの、えおえおさんです、よね、今って、何年ですか？」
「っはぁ...？今××××年だけど...」
「え、」

３年後、？
そんな訳ない、だってあの時寝て...
あれ、その後、どうしたんだっけ。

確かキヨにあって、

「キヨって、だれ？」

おかしい。やっぱりおかしい
記憶が抜け落ちてる、さっきの薬のせいか、

「え、キヨって、お前の彼氏じゃねぇの？」
「知らないです、でもなんか、知ってる。それより薬ってなに、ですか？」
「…お前記憶が飛んでんじゃねーか」
「ほんとだね、キヨくんのこと忘れるなんてありえないもんね」

そんなに、私にとってそのキヨとやらは大事な存在なのか、？

「ほら、解毒剤うってやるからこっち来い」
「はい...」

わたしはそこでふと、辺りを見回した。
目に入った綺麗に磨かれたガラス瓶を覗くと、中に真っ赤な色と綺麗な蒼色の目玉が入っていた

「綺麗...」
「...ほんと記憶が飛んでてもその狂気さは変わらねぇな」
「そう、なのですか。」

今のわたしが狂ってるって事なら記憶が飛ぶ前の私はどれだけ狂っていたのだろうか
多分、わたしでは想像しきれないほどの闇に落ちてしまっているはずだ

そんな事を考えながら赤い髪の白衣を着た背のやや小さい方の目の前の椅子に座った

「よろしくお願いします、です。」
「おー。じゃあ強めにいくか」
「え、」

ブスッ

注射器を刺された右腕からはドクドクと血が溢れている
熱い、痛い、怖い、色々な感情が溢れ出してわたしは気を失った

「あぁ、痛いじゃない。わたしが可哀想でしょ？３年前のわたしが。」