急接近 ページ7
「のろのろ〜」
ジェットコースター乗り場に並び、かれこれ一時間。
遂に、乗るときが来た。
「いやだいやだいやだ。乗りたくない乗りたくない。怖い怖い怖い。」
私はぶるぶると震えながらたわ言の様に繰り返していた。
「Aちゃん怖がり過ぎ!(笑)そんなに怖いの?」
マホトさんが横で苦笑している。
「だって怖いんですもん!」
私はむきに言い返す。
「ほら、早く!乗ろう!」
マホトさんは私の手を引っ張って私を無理やり乗せた。
「では楽しい旅を〜!行ってらっしゃ〜い!」
スタッフさんが笑顔で手を振っている。
そのとたん高スピードで車両が発車した。
ガタン、ガタン、ガタン、ガタン。
どんどん上に上がっていく。
そして、ついにてっぺんへ。
そして、猛スピードで下がっていく。
その瞬間、ぶわっとした感覚が、私の体の中に広がる。
「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛〜〜〜〜!」
私は思いっきり叫ぶ。
ナニコレ!怖い!怖すぎ!息する暇がない!
「クックックックック」
マホトさんが隣で苦笑している。
「ちょっと、笑わないで…、怖いんだから、って、ぎゃあああああああああ!」
私は、また叫びだした。
長くない!?このジェットコースター。
「そんなに怖いんだったら…。」
ギュッ
そういってマホトさんは私の手を握った。
「えっ」
「こうしてればいいんじゃない?」
マホトさんはニヤッと笑った。
ちょっと待て、
違う意味で心臓がバクバクしてきた。
待って、怖さと恥ずかしさで心臓持たない。
たぶん今、私の顔は真っ赤だろう。
「Aちゃん、顔、リンゴみたいに赤くなってるよ(笑)」
マホトさんはそういって笑った。
そして、マホトさんは手を繋いでないほうの手を私の手に添えた。
「ちょ、マホトさん…。」
「マホトさん、じゃなくて、マホトって呼んで。」
マホトさんはにやりといたずらな笑顔を浮かべた。
ふぅ、やっと終わった…。
もしかしたらマホトのおかげで怖さが半減したかも。
「あの、マホトs…マホト、さっきはありがとう。」
私は一応お礼を言うことにした。
「全然!俺は楽しかったし。」
「なっ」
私は今、たぶん、顔を赤くしている。
はじめしゃちょーさんが、後ろで見ていることを知らずに。
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んん!?
だんだんはなしがそれいくような。
頑張ります!
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作者名:琴美 | 作成日時:2017年4月22日 22時