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やはり慣れないこの感覚 ページ6

僕達はお互いに軽い自己紹介をした。

「私はホリィ。宜しくね、Aちゃん。」

『え?あの、僕男なんですが…。』

「あら!ごめんなさい。悪気は無かったのだけれど…。」

『いえ、良いんですよ。良くある事ですから。』

ホリィさんは、なんだかいるとほんわかするというか、明るくて温かい。僕の母さんとはまた違ったタイプの人だ。

?そう言えば、なんで僕が独り身だってわかったのだろう。わかってなければ、一緒に暮らさないかなんて提案はせず、親御さんはどこと聞く筈だ。…良いか。どっち道行く宛なんて無いんだから、聞くだけ無駄かも。

ホリィさんの夫、貞夫さんは有名なミュージシャンで、中々帰ってこないみたいだった。
そしてもう一人。どうやらもう子供がいるらしく、名前を承太郎と言うらしい。と言っても今はまだ赤ちゃんで一歳ほど。僕とは五歳も離れている。

ベビーベッドの上でスヨスヨと眠るその子のほっぺたをツンツンと触った。

『柔らかい…。』

水風船とも違うし、かと言って完璧に人の肌と同じでも無い。不思議な柔らかさ。ずっと触ってたいと思える。

暫く触っていると目を覚ましてしまった。

「…?」

『あ、ごめんね。起こしちゃった。』

どうしよう…泣いてしまうだろうか。あやし方とかわかんないんだけど本当にどうしよう。

すると、承太郎は僕の人差し指をギュッと握り、また寝てしまった。

その時、電撃が走ったような感覚に襲われた。

『カ、カワイィ〜〜〜!』

なにこの生き物可愛い。
承太郎は関係上僕の弟になる訳だよね…?うん、絶対守ろう。この子だけは守ろう。

暫く承太郎に癒されていると聞きなれた声が聞こえた。

「体は大丈夫か?」

『あ、ジョセフさん。』

さっき話したばかりなのに、この声にはもう聞きなれている。この奇妙な感覚がどういう事なのかもわからない。

ジョセフさんは自分の孫である承太郎の頭を優しく撫でながら僕に話しかけた。

「うまくやっていけそうか?」

『あ、はい。』

何が言いたいのかな。なんだろうね、気まずい。僕なんかしちゃったかな。

「戸籍がどうあれわしらはもう家族同然じゃ。敬語もいらんし、さん付けなんてする必要も無い。」

『えっと、わかりました。』

「わかっとらんじゃあないか!敬語なんてやめろと言ってるんじゃ!」

えぇ…(困惑)いきなり言われてもな。

『わかりま…わかったよ。ジョセフ…さん。ごめんなさい無理です。』

「…わかったよ。そのうちな。」

いないはいないで寂しいけど、いるはいるで面倒臭い→←運命で結ばれている



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瑠花 - こんばんは、初コメ失礼します!すごく面白くて一気に引き込まれてしまいました…!!表現力が羨ましいです!!あとこんなことでなんですが私も貴利矢さん大好きですw忙殺されて身体が橘さんにならないよう、体調にお気をつけてください〜〜!!応援してます!! (2020年12月30日 23時) (レス) id: c4c21690fd (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい、、! (2020年12月1日 8時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
とけいそう(プロフ) - 面白くて続きとっても気になります…!更新無理せず続けて欲しいです! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:男主愛好家 x他1人 | 作成日時:2020年11月29日 2時

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