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星を持たない僕は ページ32

「やつが甦って4年。わしの"念写"もおまえの"悪霊"も、ここ一年以内に発言している事実…おそらくDIOが原因!」

「われわれの能力は世間でいう、いわゆる超能力…おれのは持って生まれたスタンドだが、あなたたちの能力はDIOの肉体。つまりジョナサンの肉体と見えない糸で結ばれている。」

先代がスタンド持ちだと、その子孫にも反映される。ジョナサンの肉体を乗っ取ったDIOがスタンドを発現させ、ジョナサンの子孫であるジョセフや承太郎がスタンドを発現させている…と言うことだろう。

「DIOの存在が、あなた方の眠れる能力を呼び覚ましたとしか今は言えん…」

こればかりはしょうがない。なにぶん得られる情報量が少ないのだ。さっき、ジョセフが写真から居場所の特定ができないか聞いていたが、流石のアヴドゥルに聞いても背景がほとんど写っていないとかでわからなかったそうだ。

僕が今までの繰り返しで得た知識を共有するのも手だが、逆に怪しまれて状況が悪化する可能性は大いにある。なんなら別の時間軸で経験済みだし…

「ホリィ、わしらは暫く日本に滞在する。おまえの家に厄介になるぞ。」

良いか、今は帰ろう。…でも

星形のアザの話をしてから、承太郎が度々こちらを気にしている。きっとバレているんだろうな…僕が家族でもなんでも無いって。

少し億劫な気持ちを閉じ込めて、僕は母さんたちの後をついて歩いた。

★☆★☆★

今は月が上り、冷たい夜風が頬を撫でる。

久しぶりの母さんのご飯は美味しくて、ここで入るお風呂がやっぱり気持ちよくて、この家が大好きなのにこの家にいるのがとても辛く感じる。

星形のアザ…きっともう気づかれている。
僕は血の繋がっていない赤の他人。養子にも入っていないから戸籍上の関わりも無い。

養子にならないかと言われたことはある。でも、僕には無理だった。こんなに眩しい人たちの中に僕が入っていくことに気が引けたから。

「兄さん。」

『!承太郎…』

普段ならなんとも思わないけど、この状況下の二人きりは中々不味いことになるよ。

ただ、隣に黙って座ってきた。とくに話すこともないまま時間が過ぎる。

承太郎が小さい頃はよくここで夜に話をしたっけな…今は遠い過去だけど僕にとっては宝物だ。

今、なにか話すんだとすれば、

「兄さんは、おれと…いや、おれたちと血が繋がって無いんじゃあないのか?」

ああ…やっぱりそうか。
なんて答えたらいいのかわからず、顔を背けた。

ーー
文字数が…

例え赤の他人でも→←星を持つ者



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瑠花 - こんばんは、初コメ失礼します!すごく面白くて一気に引き込まれてしまいました…!!表現力が羨ましいです!!あとこんなことでなんですが私も貴利矢さん大好きですw忙殺されて身体が橘さんにならないよう、体調にお気をつけてください〜〜!!応援してます!! (2020年12月30日 23時) (レス) id: c4c21690fd (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい、、! (2020年12月1日 8時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
とけいそう(プロフ) - 面白くて続きとっても気になります…!更新無理せず続けて欲しいです! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:男主愛好家 x他1人 | 作成日時:2020年11月29日 2時

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