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悪霊の名は ページ27

「やめますか?このままどーしても出せ!と言うのなら、お孫さんを病院に送らなければならない程荒っぽくやらざるをえませんが。」

ジョセフは少しも迷うことなく

「構わん、試してみろ。」

と、即答した。

「イエッサー!!」

アヴドゥルはそう一言答えた。

「ムウン!赤い荒縄(レッド・バインド)!」

すると今度は、炎が縄のように撓み、承太郎の口を塞ぎ拘束した。

火は色んな場所に飛び散り、さらに留置場内が熱くなった。

「パパ!いったいこれはッ!」

「ホリィ〜♥️いい娘だから、おまえは黙っておいでね。」

『そうだよ母さん。今は信じて。』

自分の息子をここまでされて黙る事は出来ないだろうが…今は手を出さないで貰った方が良い。母さんが怪我をするかもしれないし。

「い…息が…」

「悪霊がひっこんでいく…熱で呼吸が苦しくなれば、おまえの悪霊は弱まっていく。」

みるみる内に、悪霊は承太郎の体へと戻っていく。命の危険が着々と近づいている事に呼応するかのように。

「正体を言おう!それは(・・・)"悪霊"であって"悪霊"でないもの(・・・・・)じゃ!承太郎!悪霊と思っていたのはおまえの生命エネルギーが作り出すパワーある(ヴィジョン)なのじゃ!」

そう。確かそばに現れ立つ、"stand by me"という所から名付けられた…

『「"幽波紋(スタンド)"!」』

声をあわせてそう叫んだ。

「イソップの話にある…寒風では旅人は衣を纏うだけだが、熱さは音をあげさせる…オリを出たくなったかJOJO(ジョジョ)。」

「い…いい加減にしろ…おれが出ねぇ(・・・)のは他人に知らず知らずの内に害を加えるからだ。同じ悪霊持ちとは親しみがわくが、このまま(・・・・)続けるとテメェ…」

「死ぬぞ。」

それは助かるための脅しや防衛本能から来る威嚇などでは決してなく、事実として起こる事への警告だった。

承太郎はトイレを蹴って壊し、そこから出てくる水でアヴドゥルのマジシャンズレッドの火を消した。

「おおおおおお!てめー、おれはもう知らんぞッ!」

その一言で、承太郎のスタンドは鉄格子をその馬力でバギョンと曲げた。そして一本鉄棒を手に取り、真っ二つにして刃物のようにした。
それを振りかざそうとすると、アヴドゥルは自身のスタンドを消し、背を向けた。

「きさま、なぜ急に後ろを見せるのかッ。こっちを向けいッ!」

ーーー
文字数(察して)

急に和やか〜→←炎の使い手



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瑠花 - こんばんは、初コメ失礼します!すごく面白くて一気に引き込まれてしまいました…!!表現力が羨ましいです!!あとこんなことでなんですが私も貴利矢さん大好きですw忙殺されて身体が橘さんにならないよう、体調にお気をつけてください〜〜!!応援してます!! (2020年12月30日 23時) (レス) id: c4c21690fd (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい、、! (2020年12月1日 8時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
とけいそう(プロフ) - 面白くて続きとっても気になります…!更新無理せず続けて欲しいです! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:男主愛好家 x他1人 | 作成日時:2020年11月29日 2時

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