昔のお話 ページ3
＿僕は不思議な目をしていた。
皆は綺麗と言うが、僕はあまり好きではなかった。
瞳が魅せるものは人だけじゃない。化け物だって同じだったんた。
もっと早く…気づいていたら。
★☆★☆★
『お母さん、お父さん！行ってくるね！』
「えぇ、楽しんで来てね。」
「友達を困らせちゃ駄目だぞ？」
『わかってる！』
僕は駆け出した。公園には友達が待っている、早く行かなくちゃ！
暫く走っていると、段々公園見えてきた。
『ごめん！おそかった？』
「全然！それより、かくれんぼしよ！」
その言葉で始まったかくれんぼ。僕は隠れる側だった。
『…どこら辺なら(((「ねぇ。」
？誰かな…ｯ！？
声のした方には人間とは思えない化け物が居た。牙が生え、爪は長く、下半身が獣のみたいだ。
「美味しそうだね、坊や。」
手がこっちに伸びてくる。怖い！
『ｯ！！』
かくれんぼなんてそっちのけで走った。
今はもう家に帰りたかった。お母さんに抱き締めて欲しかった。お父さんにワシワシと頭を撫でて欲しかった。とにかく安心したかった。
玄関のドアをあける。
『お母さん！お父さん！…え？』
家には倒れた二人が居た。
『ねぇ、お父さん…？』
揺り起こそうと触ると、それは物凄く冷たく固くなっていた。お母さんも。
『ねぇ起きて、起きてよ…！起きてよ！』
どれだけ叫ぼうが喚こうが動かない。
僕はわかってしまった。…死んでるんだって。
★☆★☆★
その後、お父さんとお母さんの葬儀があった。僕は親戚の家に引き取られた。六歳の時だ。
引き取ってくれた親戚のおじさんは変に優しくて、あまり仲良くはなれなさそうだった。
…そんはある晩。
『ｽｰ…ｽｰ…。』
「可愛いなぁ、A。」
『…ん？…！？おじさん。」
いつもあまり近寄りにくいけど、今日は拍車をかけて変だった。
息が荒いし、僕の上で何やってるのかな。
「ただ寝てるだけで良いからね。」
無理矢理に肩を押され、寝かされる。
何やらカチャカチャと金具の音がすると、おじさんはズボンを脱いで半裸の状態になった。
『！？なにやって(((「黙ってれば良いんだよｯ！」
…そこからは惨劇としか言いようが無いほど、酷い有り様だった。そしてそれは朝まで続き、おじさんは僕を置いて出ていった。
『なん…でｯ。」
涙が溢れた。なんで僕だけ、こんな思いをしなくちゃあ行けないんだ。
「…そこの。」
『え？』
気配のする方へと目を向けると"異形"がそこには立っていた。
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瑠花 - こんばんは、初コメ失礼します！すごく面白くて一気に引き込まれてしまいました…！！表現力が羨ましいです！！あとこんなことでなんですが私も貴利矢さん大好きですw忙殺されて身体が橘さんにならないよう、体調にお気をつけてください〜〜！！応援してます！！ (2020年12月30日 23時) (
レス) id: c4c21690fd (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年12月1日 8時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
とけいそう(プロフ) - 面白くて続きとっても気になります…！更新無理せず続けて欲しいです！ (2020年11月30日 22時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：男主愛好家 x他1人 | 作成日時：2020年11月29日 2時
