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〜回想〜

『は?風俗店に潜入捜査?』

「降谷さん、これはいったい…」

「“赤レンガ事件”。君たちも知っているだろう」

「あぁ、学生が連れ去られて赤レンガに隔離され、売春される事件ですね」

「ここ最近まで静かにしていた事件だが、また動き始めてきた」

『そこで私たちが潜入して内部事情を把握すればいいんですね』

「基本的には誘拐から始まるが、裏を使って推薦で入れるようにした」

「なるほど。何かしらの事情があって、悪いことに手を染めたくなった、的な話ですね」

「そうだ。おそらく牟呂は接客に回されるはずだ。危険回避の仕方は警視庁時代に学んでいるな?」

『もちろん』

「田中は牟呂をサポートしろ」

「わかりました」

「では、健闘を祈る」







〜回想終了〜





とは言ったものの、どこまで行ったら危険回避すればいいのか…



コンコン… とノックの音に扉を開くと、田中さんが入ってきた。




「よ。」

『お疲れ様です』

「どうだ?この部屋」

『とりあえず、カメラも盗聴器もなさそうですね』

「調べるのが早いな(笑)案内した奴に少し探りを入れてみた」

『さすがです。どうでした?』

「売春目的で来る奴も、結構有名な犯罪者がたくさんいそうだぜ」

『それは我々が捜査している…?』

「あぁ。一気に片が付きそうだな」

『一石二鳥ですね』

「君は客から話を聞いて、その場をやり過ごせばいい。飲み物に睡眠薬でも仕込めば時間は稼げるだろう」

『わかりました』

「既婚者にこんな仕事を任せるとは。怖い人だな、降谷さんは」

『仕事熱心が過ぎますよね』

「そうか、同期だったな」

『えぇ。学生時代は犬猿の仲でしたけど。今も』

「今もか?いい感じに仲間に見えるけどな」

『田中さん、眼科に行った方がいいです』

「はは(笑)ま、頑張ろうぜー」

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作者名:エナガ | 作成日時:2018年10月31日 20時

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