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水色「わぁ……広くてきれい……」
想像していた校舎とはかけはなれた建物に驚きを隠せなかった。
そうこうしているあいだに到着したらしく、赤石は少し重たそうなドアを開けた。
赤石「こちらです。ご自由におかけください。」
そこにはこれまたきれいな部屋が広がっており、前方には氷帝と青学の部員が自由に座っていた。壇上にはスクリーン。先程まで先頭を歩いていた赤石かずながマイクと資料をスタンバっている。各々が席につくと、司会進行が始まった。
赤石「皆様おはようございます!改めまして、氷帝学園テニス部マネージャーの赤石かずなです。早朝からお集まりいただきありがとうございます。これから簡単ではありますが今回の合宿についてのミーティングを行います。顧問の榊先生、よろしくお願いいたします。」
そう言うと赤石はマイクを渡した。
榊「皆、よく集まってくれた。今回の合宿では我が氷帝学園の全面的バックアップの元の執り行う予定だ。練習時に必要なものは勿論、宿泊に必要な日用品は取り寄せ可能だ。何かあったら私、あるいは跡部に申し出てくれたまえ。」
あ「すごい財力……」
若干引きぎみの水色をよそに榊は話を続ける。
榊「私達顧問からのサポートは最低限だ。合宿の主旨としては、「選手主体の練習」。スケジュールは宿舎の都合でこちらが組ませてもらったが、練習メニューは選手で組んでもらうとしよう。ただし、不測の事態には事故事件になる前に大人を呼べ。以上。」
あ「なんだか、緊張してきた……」
真田「心配することはない。俺や皆がついている。」
あ「! ありがとう」
真田が不安げな水色の肩に優しく手を置くと、安心したのかにこりと笑って見せた。
真田もフッと少し笑うと、二人は前にむきなおった。
赤石「ありがとうございます。では、本日の予定についてまずご説明させていただきます。ーーーー…………」
裕太「…………。」
裕太は何かを思いながら水色と真田の後ろ姿を見つめていた。
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作者名:SatAN | 作成日時:2014年12月17日 1時