#52 ページ2
*
『ッぐ』
他国の幹部ではないのか、と問いたくなるほどの重い蹴りに意識が飛びそうになる。
「何故俺があなたを狙ったのか、分かりますか?」
『…は?』
「まぁ、分かるわけもないか。」
ギルは、俺の腹を足で踏みつけながらそう言った。
せめてもの抵抗としてその足を掴み、ギリギリと爪を食い込ませる。
『メイドやろ』
足を無理矢理退かせて立ち上がる。
それから、前髪を軽く搔き上げてそう言えばギルは目を丸くした。
「なッ_」
『適当に言うたんやけど…当たりか』
「Aさん、あなたはやっぱり生かしておけない」
『ほーん、で?』
分かりやすく煽れば阿呆みたいに乗っかってくるのはこの数分でよくわかった。
悔しそうに口を歪ませるギルはダクトに上がろうとしたが、
そこには既にゾムが待ち構えている。
「ぞ、む」
「はーい、ちょっと寝てもらうでー」
流石に急に現れたゾムへは対処出来なかったらしく、ギルは簡単に意識を手放した。
ギルを抱えてダクトから降りてきたゾムは目を見開く。
「お前怪我し過ぎやろ」
『人間って優越感に浸ったら阿呆みたいに暴露してくれるやん?』
「阿呆か」
『ッ辞めろゾム!降ろせ!』
ドヤ顔をすれば軽くデコピンをされ、ギルとは逆の腕で担がれる。
あ〜…ペ神に怒られるなこれは。
541人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シン(プロフ) - 最後まで一気見しました。面白かったです。…パスワードかかってないやないかいって思いました。スイマセン。 (2023年4月9日 18時) (レス) @page12 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
とると - 昔から読ませて頂いてる中今回初めてコメントさせて頂きます。更新スピードが遅くなっても待ってますのでこれからも頑張って下さい!お尻は叩きません(笑) (2020年7月13日 12時) (レス) id: a93a1d88ba (このIDを非表示/違反報告)
**緋奈** - 続編おめでとうございます!何気ペ神好きだからペ神の登場多くて嬉しいです!(笑 過去編で泣きましたね、灰。← 無理の無いよう頑張って下さい!応援してます!! (2019年10月6日 9時) (レス) id: d503bc641e (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石 - 続編おめでとうございます!この小説大好きなので嬉しいです。更新頑張ってください!! (2019年7月29日 0時) (レス) id: 873805d7e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ