[d!]お願いやから追いかけてくんな！ その2[男主]

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『そこ居るん見えてますよ』


そう言うと同時にナイフを投げれば、舌打ちが聞こえる。




_ガコン

と聞こえた為に恐らくダクトに侵入したと思われる。


ダクトはゾムの縄張りと言っても過言では無い上に不意を狙ってくるのは見え見えな為、今のうちに耳元のインカムに手を当てる。





『あー、接敵しているので手が空いてる幹部は第三資料室前までどうぞー』


強制的に全員のインカムに連絡がいく、緊急用のボタンで通信したためもうじき誰かしらが走ってくるだろう。





『はぁ…勘弁してくれ』


なんで今からゆっくり書類片そうとした時に限って出てくんねん…殺気ぐらい隠してくれや。
ていうかなんで俺やねん


頭でぐるぐると考えていると、目の前に人影が降ってきた。





｢Aさんにまさか勘づかれるなんて。｣

『あれだけあからさまに殺気放ってたら誰でも気付くわ』

｢流石は幹部ですね｣

『いやぁしかし。君、スパイやってんな。』



俺の直属の部下では無いが、目の前の一般兵はコネシマによく絡んでいた為に見覚えがあった。



｢そろそろお喋りは辞めましょうか｣


にっこりと笑った一般兵は確かライナーと言ったか。




『ライナー、まだ間に合うぞ』


｢俺はギルですし、寝返りもしませんよ。｣

『そうか、残念やわ』



お互いにきつく睨み合い、

剣を構える。






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お待たせ致しました。

観光客となんやかんやある所からスタートとなります。


これからごっちゃごちゃしていく予定です。

続編もよろしくお願いします



菜乃

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