WESTさん。８

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藤井side







撮影が終わった後に、マネージャーに呼ばれて、
移動車まで連れて行かれた。







今度はマネージャーに怒られるんかと思って
構えとったら、予想とは全く違うことが起こった。








藤「....え、」






ﾏﾈ「やっぱり...藤井さん無理しすぎです。」








俺のおでこにピタっと当てられた
マネージャーの冷たい手。






それで、次に出てきたのは冷却シートと、風邪薬。





ﾏﾈ「藤井さん、まだ治ってなかったんですね。
僕にまで嘘つかなくても良かったんじゃないですか、」





藤「っ....ごめん、」








久しぶりに聞いた優しい人の声に
思わず涙が出そうになる。








ﾏﾈ「とりあえず次の現場に着くまで、これ貼って
休んどいてください。薬飲んでないんだったら
これ飲んでくださいね。」







藤「...ありがとうっ、」







ﾏﾈ「僕はまだここに残るんで、あとはあの人に
まかせますね。まだまだ時間あるんで、ゆっく
り休んでください。」





あの人って言うのは、もう1人のマネージャーさん。
この人もめっちゃ優しくて、信頼できる人。








そんなマネージャーの言葉に甘えて、
次の仕事に行くまで車の中で寝させてもらった。








久しぶりにこんなゆっくり休めた気がする。
家に帰ってもあいつの事がフラッシュバックして、
全然休めへんかったからな...







ここなら、あいつが来ることないし安心や。









...次の仕事があの番組の収録じゃなかったら
1番ええねんけどな。

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