【ヴィランズ手下】深海の唄 part,2【エイトフット】

タコが52匹 ページ6

朝


ジョーはいつも通りソファーに座っていた


しかし、どう見ても表情が怖い


話しかけるのはやめた方がいいと思ったが朝の挨拶ぐらいはしなければ


｢お、おはようジョー｣


｢…ん？あぁ、おはよう｣


挨拶は返してくれたが…結局彼は下を向いてしまった


何か考えてるようにも見えるけど…


あんまり何か言うのもなんだか悪いので素早く支度をして足早に家を出た


…


｢なんかしちゃったかな…私｣


1人ぽてぽてと通学路を歩く


一緒に通学している友達はこの前から風邪を引いてしまっていていないのだ


このこと…ジョーに言ってないけど


大丈夫だよね…？


｢も、もう高校生なんだし、自分の身くらい自分で…｣


守れる、と言おうとした時 この前のナンパ野郎達の出来事を思い出した


そうだ…あの時だってジョーに守ってもらったんだった


｢…ダメじゃん 私｣


私は ジョーがいなきゃなんにもできないんだ


今の事件だって 彼がいなければ 今頃ずっと抱えこんでて悩んでただろう


｢このままじゃいけないな…ジョーだって自分のことがあるだろうし｣


頼ってばかりじゃ自立もできないよね


｢1人でも頑張ろう!! いっそこの事件を解決してしまおうか!!｣


馬鹿なことを言いながら走って学校に向かった

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