【ヴィランズ手下】深海の唄 part,2【エイトフット】

タコが65匹 ページ19

｢…い…おーい！A｣



｢ん…あぁ 懍か…｣



ゆっくりと机から起き上がり伸びをする



｢珍しいね Aが授業中寝るなんて｣



｢昨日…ちょっと寝れなくて…｣



あはは…と笑って誤魔化す



そう、昨夜の出来事で眠れなかった私は



初めて授業の時間に寝てしまった



幸い、そんなに黒板に字は書かれていなかった



…今日はどうも感覚が鈍っているらしい



懍の声も



すぐそこで騒いでいる男子生徒達の声も



全てが遠くに聞こえる



もちろん、視線なんてものは何も感じれなかった



たった3日いないだけなのに こんなに無気力になるなんて



自分に呆れる



あと今日と明日を乗り切れば



なるべくマイナスの方向に考えないようにした



｢あんまり無理しちゃだめだぞー？｣



｢分かってる 大丈夫だよ｣



"大丈夫"



きっと



自分を励ましながら次の授業の準備を始めた

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アップルポイズン

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