【ヴィランズ手下】深海の唄【エイトフット】

タコが46匹 ページ48

と、まあ色々あり 目的の店にたどり着いた


「うわ…いかにも女が入りそうな店だ… 俺は外にいる」


「分かった じゃあ待ってて」


ジョーもこういう店に入るのは苦手なんだ


まあ 確かに店の中は女性しかいないけど


…今日はあくまでも友達に頼まれた物を買うんだ


自分のを買うのは抑えないと


心に決めて店に入った


「あ 無理だ 抑えられない」


私の誓いは呆気なく壊れた


と、とりあえずまずは友達のを買わないと


私は店の奥に入っていった


…


「…買ってしまった」


結局自分用の材料まで買ってしまったのだ


遅くなったのでジョーに少し謝ろうと店を出た


「…あれ…ジョー…？」


しかしそこにジョーの姿は無かった


「どこ行ったんだろう…」


まさか置いて…？いや、それは無いだろう


私は少しここで待つことにしたのだが…


「ねェねェ そこのお嬢ちゃん」


「可愛いじゃん 歳いくつ？」


出 た


人数は…2人か


じゃあ無視して立ち去れば…


「どこいくのさ 俺達と喋ろうぜ？」


増 え た


何？細胞分裂でもするのかこいつらは


「あの…興味無いんで…」


「そんな事言わないでさぁ ね？」


マズい 腕掴まれた…！


「…！いやっ…！」


助けて…ジョー…！


「おい」


突如 横から聞き慣れた声がした


「あﾞあﾞ？誰だ…っ…」


ナンパ野郎が少し引いた


恐らく彼の姿にビビったのだろう


確かに傍から見れば不良だ


「そいつ 俺のだから」


するとナンパ3人組は「ﾁｯ…」と舌打ちして去っていった


「…ジョー…！」


私は急に怖くなってジョーに抱きついた


ジョーは私を拒否することなく受け入れてくれた


「わりぃな ちょっとその辺歩いてた …A、大丈夫か？」


「大丈夫… ありがとう…」


ほんとはそんなに大丈夫では…


でも彼はそれを察してくれたのか優しく頭を撫でてくれた


「…ねえ さっき”俺の”って言ってたけど…」


「…あ いや あれは…そ、そう言わねぇと離れねぇと思ったからだ!!」


「…そっか」


それが嘘でも 私は嬉しかった

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