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タコか30匹 ページ32

帰り道


ジョーは私の少し前を歩いている


…今しか言う機会はないかな


「…ねぇ」


「ん?何だ」


いつもみたいに怠そうな返事をする


「ジョーってさ…陸は苦手?」


急な質問にジョーは立ち止まった


「…はっきり言って苦手だ」


やっぱり


「だったら…」


「でも戻る気はねぇぞ」


彼は私の発言を遮ってそう言った


「…何で」


「さあ?なんでだろうな」


彼は答えてはくれなかった


「とにかく、俺は大丈夫だ お前は俺の心配より自分の心配しろー」


私の頭を雑にがしがしと撫でてきた


…ヤバい 顔が熱くなってきた


「ちょっ…髪が乱れるから…っ」


そう言い訳をしながら下を向く


顔が赤いのがバレたら…本当にマズい


「あ?しょーがねぇな」


彼は撫でるのをやめてくれた


髪を手ぐしでとかしながら顔を隠す


そして頭の中で「冷静…冷静…」と念仏のように唱えながら赤い顔を抑え…


「おーいA?」


「んなあっ!?」


謎の声を発しながら私はジョーに背中を向けた


のぞき込まれた&名前を呼ばれた、というのに収まりかけていた熱い頬が余計に熱くなったからだ


「お前…なんか変だぞ」


「きっ…気のせいだよ、うん」


誰がどう見ても気のせいではないが、もうそうとしか言えなかった


「あぁ お前はもともと変な奴だったな」


「……」


今の言葉で顔の熱は一気に引いた


「…今なんて言った?」


「おー怖ぇ」


彼はそう言って逃げるように歩いていった


「ちょっと!待ちなさーい!!」

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ラッキーマスターor手下

ホック


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だいやのとらんぷ - この話が一番好きで、こんなのを考えられる作者様は神様以上です!しかし手下沼の底はどこなんでしょう…笑 (2018年2月13日 0時) (レス) id: 4fd3296984 (このIDを非表示/違反報告)
コトリ・スカーレット(プロフ) - 真田鬼姫さん» コメントありがとうございます!!手下はとても素敵な沼ですよ…← 読んでもらえて嬉しいです!頑張ります! (2016年3月4日 21時) (レス) id: d5bb53227f (このIDを非表示/違反報告)
真田鬼姫(プロフ) - はじめまして!!私は最近手下沼にハマったのですが、もうどっぷりで、、、//エイトフットの話が出ただけで吐き気を伴うほどにw←興奮しすぎで。凄く小説面白かったです!!いっきに読んじゃいました(*/▽\*)これからも頑張って下さい!! (2016年3月4日 16時) (レス) id: edcfb5f330 (このIDを非表示/違反報告)
コトリ・スカーレット(プロフ) - meiさん» な…泣いてしまった…!?ありがとうございます…!!meiさんが死ぬ前に続きを書かなければ…! コメントありがとです!! (2016年1月3日 13時) (レス) id: d5bb53227f (このIDを非表示/違反報告)
mei - 素敵すぎていっきに読んでしまいました。そして所々感動して泣きました。続きが気になって死にそうです・・!かっこよかったですv (2016年1月3日 0時) (レス) id: 513d8a3525 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことこんぬ | 作成日時:2015年10月12日 13時

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