【ヴィランズ手下】深海の唄【エイトフット】

タコが24匹 ページ26

外から聞こえる鳥たちの鳴き声で目が覚めた


秋だからまだ太陽の日差しはない


「ん〜っ…あれ」


隣を見るとすでにジョーはいなかった


もう起きているようだ


「うわ…意外と早起きだな」


ちなみに今は6時30分


「つか寒っ 布団から出たくない…」


でも出なきゃ学校行けないし


ジョーからも何か言われそうだし


何よりお腹空いた


「我慢しろ私…」


暖かな布団から出て制服に着替えた


そして昨日の上着を羽織って部屋から出る


「最初の難関、階段！」


階段はこの家では結構冷える


早く降りてしまいたいのだか身体が冷えて思うように動かない


「ああ…身体が凍っていく…」


一段一段降りていきやっと階段をクリアした


しかし、まだ次の難関がある


秋や冬は難関がたくさんある


これを越えなければ朝食にはありつけない…


行け！私!!


「第二の難関、玄か…」


「お前何してんの？」


振り向くとジョーが呆れた顔で立っていた


もう分かってるけど一応聞いておく


「…見てた？」


「おう ばっちりな」


…ですよね


「あの…全部忘れて下さい…」


「分かった、しっかり覚えておく」


「やめて！忘れてってば!!」


今日は朝から騒がしかった


寒さなんてものは彼とのやり取りですっかり忘れていた

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