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ランサーと。3~レイナ様リクエスト~ ページ3

「ん…」

目を覚ますと、カーテンを透かして見えた空は赤く染まっていた。気まぐれに寝返りを打つと、ベッド横のローテーブルには様々なものが並べられていた。

風邪薬、スポーツドリンク、ゼリー などなど。

気がつかなかったが、額と首筋には冷えピタも貼ってあった。

『…起きたか?』
「あ、ランサー…」
『さっきは、悪かったな』
「…うん、私も」

それからは少しの沈黙。互いに何かを話そうと、口を開けては閉じを繰り返す。

『具合…大丈夫か?』
「…ちょっと寒いかも」

私がそういうと、ランサーの手が私の手をそっと包む。

『こんなに熱いのに、か?』
「…うん」

その大きな手が、温度を確かめるように私の手のひらをさする。

ランサーはゆっくりとその手を、私の背中に回した。つまり、抱きしめられているのだ。

『嫉妬、したんだ』
「ヤキモチ妬いたの?宅急便のお兄さんに?」

私がクスッと笑うと、回された腕の力が少し強くなる。

『自分でも情けねぇけどよ…けどマスターは、俺のマスターだろ』
「ね…ちょっとわがまま聞いて?」
『なんだよ』

私は、ランサーの耳に顔を寄せた。

「名前で、呼んで?…今日だけだから」

一瞬、ひどく驚いた顔をしたランサー。

『今日だけ?これからずっと、の間違いだろう?…A』

耳元で囁かれた次の瞬間、目の前にはランサーの整った顔と赤い双眸が。

「ん…ランサー…風邪うつるから…」
『そりゃあ、いいや…』

優しい口付けに、体温が上がっていくのを感じながらたまには風邪ひくのもいいかな、なんて思ってしまったのだった。

end

どうでしたでしょうか⁇
だいぶ時間が空いてしまい、申し訳ありません…

お気に召していただければ幸いです(^_^*)

え、師匠さま?~鈴鹿様リクエスト ~→←ランサーと。2~レイナ様リクエスト~



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だいすけ(プロフ) - レイナさん» いえいえ、むしろ書くのが遅くなってしまい申し訳ないです…。今後ともよろしくお願いします! (2018年2月10日 18時) (レス) id: a61ba70fbe (このIDを非表示/違反報告)
レイナ - 気付けてなくてすみません!番外編記載ありがとうございます!最高です…! (2018年2月10日 17時) (レス) id: 1a7f8c8de7 (このIDを非表示/違反報告)
だいすけ(プロフ) - *ルーラー*さん» 了解です!前の方のリクエスト消化後になりますので少々時間がかかるかもです。 (2018年2月4日 18時) (レス) id: a61ba70fbe (このIDを非表示/違反報告)
*ルーラー* - 天草くんとジャンヌ(ルーラー)の二人が夢主を取り合う様な感じでお願いします。ほのぼの系をお願いします! (2018年2月4日 16時) (レス) id: 38581538ac (このIDを非表示/違反報告)
だいすけ(プロフ) - モーさん狂さん» 了解です!リクエストありがとうございます! (2018年1月25日 5時) (レス) id: a61ba70fbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だいすけ | 作成日時:2018年1月20日 16時

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