[d!]お願いやから追いかけてくんな！[男主]

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どれくらい食っただろうか。

もうはち切れんばかりのこの腹とそれに伴う痛みが無茶をしていると訴えてきている。


｢まだまだあるで｣


にっこにこ笑う緑色の食害ボーイは心底楽しそうだ。




『シッマ頑張ってくれ…俺もう無理』

｢はぁ！？俺も無理やわ阿呆！｣



軽口を叩きながらもゾムを睨みつけると、首をかしげて暫く考えた後、思い付いたようにどこかへ行ってしまった。





そんなあいつが帰ってきたことに気づき、ガン見すれば嫌がらせをする時とは違った無邪気な笑顔で皿を差し出してきた。


｢はい、お前の分｣


この緑の食害ボーイはどうやら、俺とシッマで1つだから言い争っておりそれを解消するために1人ひと皿を持ってくればいいと解釈したようだ。
阿呆か。


『ゾムさん、俺今日城下の見回りやからもう辞めてくれ…』

｢あっ！Aずるいぞ！｣


トイレに篭ることになるようならお前に押し付けるぞ、という意味を込めてそう言えば、隣のチワワの反論も意味を成さず、ゾムは頷いた。


｢それはしゃーない。よっしゃ、残りはシッマお前食えよ｣

｢なんでやねん！お前が食えや！｣



ガッツポーズをして、それからギャーギャー騒ぐシッマににっこりと微笑んでから

『頑張れ』

とだけ言って席を立った。

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