46:廃ビル ページ46
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「 中島さんたちはここにいてください 」
廃ビル近くの駐車場に着いた。
ここから先、中島さんたちが来るのは危険だし、
ましてや明日も試合があるのに、
何かあった時に責任が取れない。
「 女の子1人で行かすのは危ないし、
ここまで来たら俺らも助けに行く 」
「 自分1人じゃなんの戦力にもならんやろ 」
「 けど… 」
葵も剛くんも陽平くんもいる。
しかも私はアヤナだし、
自分で言うのもアレだけど、
負けるということなどは絶対にない。
「 ええけん素直に甘えとき 」
これ以上断れなかった。
仕方ない。
相川Aとして、中平さんを助けるしか ___
「 じゃあ、行きましょう!!早く!!」
そこから走って1分くらいで廃ビルに到着。
既に葵と剛くんと陽平くんが来ていた。
「 え?!なんで陽平が…?!」
「 理由は後や、それよりも乙華ちゃんを…!!」
私たちは廃ビルの中に足を進めた。
異様な雰囲気。
本当に入ったら出られなくなるような。
「 やっと来たか… 」
「 んー!!んーんー!!!」
「 中平さん…!!」
「 うるせえ!!暴れるな!!」
前に私を襲って、そして一度店に来たことがある
男数人のグループ。
やっぱりそうだった。
「 その子を解放しなさい、」
「 うるせえ黙れよ!!自業自得なんだよこの女は 」
ダメ、遥輝くんそれ以上、
心配そうな不安そうな顔をしないで…。
「 何やってんだよ… 」
そう遥輝くんがこぼす。
「 コイツはな、自分の幸せにしか目がなくて
西川遥輝のことになると必死になって
手段を選ばない奴なんだよ!!!!
前に俺らを利用して、
そこの球団職員を襲うように命令もしてきたし
この間西川遥輝とアヤナさんが週刊誌に
載ったからって、イライラして
俺らに八つ当たりまでしてきて、
本当に最低なやつなんだよ!!!!!」
そうだ、それは正論かもしれない。
自業自得。最低なヤツ。
たしかに全部間違いではない。
けど…
「 それだけ中平さんは、
西川さんのことが好きだったんだよ…。
アンタには一生わかんないかもしれないけどね
中平さんは本当に…、
本当に西川さんのことが好きだったんだよ…!!」
頬を伝う涙、泣きたくもないし
ましてや何で、中平さんの援護をしてるの、私。
そう、そしてまた貴方は、
剛くんは、私の右手を握りしめてくれていた。
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アオイ(プロフ) - ぱるこむさん» コメントありがとうございます*剛くんいいですよね〜◎励みになります!ありがとうございます!! (2018年6月11日 2時) (レス) id: e135da6148 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるこむ - 剛くん大好きなので、今後の展開も凄く気になります!これからも応援してます!! (2018年6月11日 1時) (レス) id: 0a7dc0809f (このIDを非表示/違反報告)
# ア オ イ ( 17 )(プロフ) - なおなちゅさん» ありがとうございます!更新は遅めですがよろしくお願いします** (2018年4月10日 22時) (レス) id: e135da6148 (このIDを非表示/違反報告)
# ア オ イ ( 17 )(プロフ) - m11058900さん» ありがとうございます!" (2018年4月10日 22時) (レス) id: e135da6148 (このIDを非表示/違反報告)
なおなちゅ(プロフ) - 続きが気になります!!これからも応援してます! (2018年4月9日 16時) (レス) id: 8f985c076c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ア オ イ | 作者ホームページ:http:/glee1192/
作成日時:2017年10月29日 8時