122番目の悪夢【ブラック本丸】 (ページ11)

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【小夜side】

主と本丸で過ごし始めてから、早くも一週間になろうとしてる。それは間違いなくいい事だと僕は疑わないようにしてた。

けど、主は僕らに飽き始めた。
別に肉体的にも精神的にも必要としなかった。

だから僕らも、主の期待に応えようと思わなかった。それだけじゃなかった。

あ「ねぇ、私一期一振欲しい」

小夜「……なら、鍛刀か迎えに……」

主「は？面倒くさいじゃん。時間も効率的じゃないし、そもそも資材がいくら必要だと思ってんのさ。小夜、あなたは利口でしょ？

ちゃーんと、連れてきて欲しいなぁ。
私には、貴方が必要なのっ！ね？」

そしてエスカレートしていく。

僕らになにかする訳じゃない。何もしない。
何とも思ってない。刀として、使われない。

ある日一期一振が来た時も何も無かったように主はただただ暇つぶしをしていた。

必要とされない。要らないと言われた。

そして、最初の主は消えてもらった。

正確には閉じ込めたんだ。