若奥様! ページ46
「影山と一緒にバレー頑張ろうと考えてるんだけどさ。それで先ず考えてるのは、食事のサポートね。管理栄養士の資格欲しいでしょ?後ね、アスレチックトレーナーの資格も。海外の四年制大学で勉強して、後は現地で経験積んで、メディカルトレーナーも良いなって思ってて、治療とか出来るし。その場合病院でのインターンもあるから・・・。他にも影山のためにできそうな事いっぱいあってさ!一通り全部出来るようになるまでに10年くらいかかる。私の頭では下手したらもっと・・・」
「お、おお・・・」
「その間一緒にいられないかもだし、全部習得出来て、さあやるぞって時・・・影山引退しそう・・・そうなるとさ、一緒にバレーに向き合えなさそう・・・」
一気に喋ったから疲れた。
影山の返事を待つ。
「その場合、俺ら結婚すんのいつ頃になんだよ」
「あ!そうだね・・・ええと、10年後位?」
そうだ、忘れてた。
「お前忘れてたろ!」
「バレた!」
「サポートは嬉しい。けど、そこまで何でもかんでもじゃなくて良いだろーが」
「ええ!?だって全部面白そうなんだもん!!」
「でもお前が側に居ないと俺が面白くねえ!お前はどうなんだよ。離れてられんのかよ」
「うおぅっ!?影山の為なら我慢出来るけど。可愛い彼女に会えなくなると影山が寂しくてバレーに集中できなくて生きる活力を奪われてプレイに支障が出ちゃうと?」
「そこまで言ってねえよ!」
「そうか、10年は離れてらんねぇか・・・」
「つーか、スゲー考えてくれてんだな」
「当たり前でしょ!」
「前向きな悩みで良かった。千景が千景で良かった」
「は?」
「俺がプロんなったら、どこ行くのにも付いてきて欲しい。食事は1番大事だからお願いします。千景のご飯好きだから。トレーナーとかじゃなくても、ずっと一緒がいい。だから、つまりアレだ・・・お前の進路は・・・」
「あ!若奥様!?」
「ぶっ!?」
盛大に吹き出す影山。
失礼だな。
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作者名:球技大会 | 作成日時:2020年2月5日 23時