マジマジのマジで ページ42
「何喋る?寝ないうちにどうぞ」
「・・・優勝しました」
「うん。おめでとうありがとう。最後バテちゃったけど、今日もカッコよかったですよ影山君〜」
「おう、頭撫でんのヤメロ!」
「トスの精度保ったまま5セットマッチだもんね。でもちゃんと相手も煽れてたし、試合中も強気な態度でヨシ!」
「あーもう、撫でるな。とりゃっ!」
「ブホッ!」
抱きしめられた。
影山の匂いだ。
むふふ〜首筋の匂いを嗅ぐ。
「もっと強くなんねぇとダメだ。もっともっと強くなっからな」
「うん。もっと強くなれる。そんでもっとバレー楽しくなる。そしたらもっとカッコ良くなっちゃうー!!」
私からもギューってする。
今日の試合で自分に必要な事、足りない事、やりたい事見えてるんだね。
そういう前向きで貪欲でアグレッシブな所大好きだ。
「・・・お前のそういう前向きなとこ、やっぱ好きだー・・・」
「おお!私も今影山の事そう思った!凄いね!相思相愛だね」
影山の首筋で、頭ぐりぐりってする。
「マジか・・・おう。まぁ、愛し合ってっからな。当然だ」
「へへへ・・・うん。当然だね」
ほっぺにキス、そこから徐々に唇が触れ合う。
「全国だね。楽しみだね。いっぱい勝とうね」
「ん・・・勝つ。一緒に全国だ。なぁ千景・・・」
「ん?」
「あのな・・・春高決まったよな」
「うん!!」
「だから、その・・・お前ともっと・・・近付きたい」
「ふふふ、いいよ。ぎゅー!!」
抱きしめる。
「これも良いんだけど・・・そうじゃなくて・・・合宿の時階段で、言ったろ・・・春高決まったらって・・・」
「え?」
合宿の時・・・階段で・・・。
『・・・ずっと一緒にいような』
『・・・春高決まるまでじゃなかったっけ?』
思い出しました。
身体を離してまじまじと影山を見る。
それはつまり「する」って事ですよね。
マジで?
マジマジのマジで!?
「・・・い、嫌ならまだ、しない・・・けど・・・どうよ・・・」
顔を真っ赤にして、ボソボソ喋ってる影山。
そりゃ、影山以外考えられない・・・つまり影山とって考えてましたけど、そうですけど・・・そうですか。
「する」
今、するって言っちゃったよ私!?
うわああああああ!!!
「が、頑張ります」
影山も変な気合い入れちゃったし。
「よろしくおねがいします?」
何でかお願いしちゃったし。
「まだ早いって思うなら・・・やめてもいいから・・・嫌なら言えよ!」
必死だな。
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作者名:球技大会 | 作成日時:2020年2月5日 23時