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烏野VS白鳥沢 ページ33

烏野VS白鳥沢

試合開始。

早速牛島先輩のスパイク。
ノヤッさんが真正面、落下点で捉えた・・・ように見えたのに。
ボールがとんでもない方向へ飛んでいく。
あのノヤッさんが!?

「・・・出たな『左』」


左利きの強烈なスパイク。
回転やブロックも右利きと勝手が違うからって、左利きの私のサーブで練習してたけど。

ノヤッさんがあんな大ホームランなんて、今まで見たことないよ。
やっぱり私ごときが相手じゃ練習相手に不足だったんじゃん!
ノヤッさーん!

「・・・3本下さい必ず慣れてみせます」

私の不安をよそに守護神は目をギラギラさせてる。

頼もしいです!

ただ完全に白鳥沢のペースで試合は進む。

烏野3-8白鳥沢

するとここでテクニカルタイムアウト。

5セットマッチは8点、16点の時、自動的にタイムアウトになる。


「テクニカルタイムアウト、もう?早く感じるね」

「うん。はぁ、ドキドキする」

気がつくと谷っちゃんと一緒に手すりを握りしめていた。

「手汗すごい」

「私も・・・」

「あ、俺も」

お兄様と笑い合う。
本当に似てないな!


「ブロックはとにかくタイミングを掴むこと!牛島に『壁』があると意識させるんだ!」

烏養コーチは落ち着いて指示を出している。

タイムアウト開け。

牛島先輩が止まらない。
どんどんと点差が開いていく。
わかっていたことだけど、ボコボコにされすぎてない?


それでも何か・・・なんかツッキー凄い。


「ボコボコにされてるけどさ、ツッキーが凄くない?」

「え?」

「やりにくい左利き相手に、ちゃんとブロック飛んでる」

「そうだね、千景ちゃんとの練習の成果が出てるね」

「私の威力じゃ、何の練習にもなってなかったと思います」

「そんなことないよ」

「うん。そんな事ないよ」

お兄様、ちょいちょい谷っちゃんとの会話に混ざってくる。

「あんな威力のサーブやレシーブを女子が打つなんて信じられないって、いつも蛍は言ってるよ」

それ悪口じゃね???

「ツッキーめ・・・」

「さすがに牛島君だっけ?彼ほどのは無理だろうけど、左の雰囲気つかむには充分だったと思うよ」

「あっ!!」

牛島先輩のスパイクにツッキーブロックが突き破られた。

手、痛そう。

「ツッキー突き指大丈夫!?」

山口が凄く語呂の良い言い方で心配している。
やっぱり怪我しちゃったか。

このプレイで白鳥沢が16点取って、テクニカルタイムアウトとなる。

「月島君大丈夫かな」

突き指の治療が終わった。

ゲス・モンスター→←お兄様!!



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:球技大会 | 作成日時:2020年2月5日 23時

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