勝利の為に ページ29
みんなと別れて影山と2人。
私の部屋で明日の試合についてミーティング。
「スターティング紹介楽しみだ。さすが高校になるとそういうのあるんだねプロっぽい!笑顔ですか?爽やかスマイルですか?」
一人一人紹介されながらコートに入るそうだ。
「・・・普通で行く」
「普通。ププッ」
「笑うな」
明日も眉間のシワ凄そうだな。
「それより、全部読むのは難しい」
影山が後ろから手を出して、白鳥沢資料をめくる。
ただでさえ読むの苦手だもん、大変だよね。
「ページ数がね。どの情報も大切に思えて削るの大変だったんだ・・・ちなみに清水先輩調べてくれた所は全ページ掲載されてます」
「お前の清水先輩愛が毎回すげぇよ」
「清水先輩至上主義!」
「はいはい・・・」
ペラペラとページをめくって真剣に読み始める。
「ん〜でも眠くなってくる」
「2試合やった後だもんね。明日の為にもう帰ろうか?」
「ん〜ヤダ」
後ろから抱きしめられる形で体育座りしているので、寄りかかれば影山が支えてくれるので私は楽チンだ。
「ヤダか〜。でも明日は5セットマッチだよね?」
今までは3セットマッチしか・・・スタミナとかメンタルが結構大事。
「だからだ。千景チャージ」
資料を私に預けて、腕をお腹に回して抱きついてきた。
あれ、眠そうな顔になってきてる。
「家帰ってご飯を食べて、お風呂も入らないとでしょ。明日の勝利の為に!」
「はぁ、じゃあ仕方ねえけど帰る」
私の首筋に顔を埋めて深呼吸してる。
あー影山君・・・君を帰したくないよ。
名残惜しいけど玄関でキスして別れる。
「また明日、おやすみ」
「おう、おやすみ」
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作者名:球技大会 | 作成日時:2020年2月5日 23時