牛島先輩と徹先輩 ページ24
「そろそろ帰る準備しろよ〜!バス来るぞ」
主将の号令で試合後のクールダウンをしていたメンバーが、集まってくる。
「お手洗い行ってきます」
清水先輩に伝えてその場を離れた。
「べんじょべんじょべんじょべ〜・・・あっ!」
自然に歌ってしまっていた。
大丈夫か自分!?
やっぱりちょっと試合後の余韻が凄くておかしくなってるんだ。
トイレを済ませた後、自販機コーナーへ向かう。
何か飲んで落ち着こう。
あ、そうだ。影山にスポドリでも買って行こう。
自販機のボタンを押す。
と、人通りの少ない通路で見覚えのある2人の姿が・・・。
「忠告だ及川。もう道を間違えるな。もっと力を発揮できる場所があったのに、取るに足らないプライドの為にお前はそれを選ばなかった」
「・・・『取るに足らないプライド』・・・確かにね。聞けよ牛島・・・俺は自分の選択が間違いだと思ったことは一度も無いし俺のバレーは何一つ終わっていない」
牛島先輩と徹先輩・・・だ。
あわわわわ!
バッドタイミングだ!!
言い合いしてる。
「取るに足らないこのプライド絶対に覚えておけよ」
徹先輩・・・顔怖っ!!
牛島先輩はその場を離れて行ってしまった。
あの会話からすると、牛島先輩って徹先輩の事を一目置いてるんだ。
ええ?
もしかして徹先輩って白鳥沢から誘われてたの、それ蹴って青城行ったの?
3年間いや、中学の頃から白鳥沢に勝てなかったって聞いてたけど。
因縁が深過ぎ。
あっ!徹先輩こっちくる!?
隠れる場所は!
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作者名:球技大会 | 作成日時:2020年2月5日 23時