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第3セット ページ21

その後も山口がジャンプフローターサーブで青城を追い詰める。

6連続ポイント。

「マジか!」

ちょっと前に話してた会話を思い出す。

「25点取っちゃえ!」

そう言った時の、山口の困ったような笑顔。
現実になりつつあるよ。
いっぱい・・・いっぱい練習したもんね。

山口ー!!!

カメラに声入らないように、脳内で応援だ。

その後はデュースが続き・・・
ここで徹先輩のジャンプサーブがサービスエースを獲り青城が先にブレイクする。

やっぱりあのサーブ、凄い。
ここぞと言う時に順番回ってくるし。
岩ちゃん先輩もスパイクを決めて第2セットは青城に取られた。

ぐぬぬ・・・悔しい。

観てるこっちが疲れる。
ちょっとの油断で流れがあっちこっち。
目まぐるしく変わっていく。
いよいよ第3セットだ・・・。
まさか・・・ないない!
大丈夫だ!


ふとベンチの影山と目が合う。

「かおこえー」

と、口パクで言ってきた。
マジ?
確かにいつも以上に緊張しちゃってる。
両手で顔をモニモニして、変顔しておく。

「ヨシ!」

ヨシ!じゃないよ。

ごめん影山。
私がこんなんじゃダメだね。

この緊張感を楽しまねば。
あの徹先輩の3年間全部詰め込んだ青城と試合してるんだから。


第3セット開始後、田中先輩がヤカラ先輩を煽り始める。

同族嫌悪ですか?

田中先輩は本能で煽ってるんだろうけど、徐々にヤカラ先輩のペースが崩れてきている。
効いてるよ。
凄いぞ田中先輩。

青城は、調子を崩したヤカラ先輩をベンチへ引っ込めた。

よしよしよーし!!

ちょっとチームメイトとギクシャクしてたっぽいからな。

大詰め→←第2セット



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:球技大会 | 作成日時:2020年2月5日 23時

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