雄英高校キラキラ光る (ページ9)

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新人教師同士ページ9

オ「おはよう！」

「キャアッ！」

朝、突然声をかけられた。
筋骨隆々さんだ。
この人は・・・また急に背後から現れる。

オ「ハーッハッハッハ！また驚かせてしまったかな？おはよう柊良先生！」

「おはようございます。オールマイト先生」

驚いて心臓バクバクです。
それにしても、背後を簡単に取られてしまった。
腕が鈍った？

「あ、そうだ。オールマイト先生の事を知らなくて大変失礼致しました。あの後生徒に色々教えてもらって、凄い御活躍ですね」

オ「謝る事はないよ。わざわざ調べてくれたんだね！恥ずかしいなぁ！悪い噂が無いといいけど」

「ふふふ、無かったですよ？先生に憧れている子ばかりでした」

オ「ふぅっ！一安心！」

オーバーリアクションなのはアメリカ生活が長かったからなんだろうか。
まあその方が見ていて感情が分かりやすいし、これもヒーローに必要な事なんだろうなぁ。
動きが楽しくて思わず私も笑ってしまう。

「あははは！では今日も一日頑張っていきましょう！」

オ「あの、柊良先生・・・今度新人教師同士色々話をしてみたいのだが・・・」

「はい？」

先生が急に大人しくなってしまった。
そう言えばこの前もそんな事言われたっけ。

オ「ヒーロー活動なら得意なんだけどね、教師となるとどうも・・・」

どうやら教育者として色々悩みがあるらしい。
教えるって難しいもんね。

「私だって一応教員免許は取得しましたけど、まだまだ分からない事だらけですし。私の相談にも乗ってくださいよ？一緒に乗り越えましょうね」

背伸びしてオールマイト先生の分厚い肩をポンと叩く。
年上相手に失礼かと思ったけど、こういう事出来ちゃうのはオールマイト先生の雰囲気だな～。

オ「ああ！よろしく頼むよ」

またニッコリ笑ってくれた。
おお、やっぱり優しい瞳だ。

「No.1ヒーローの相談に乗る私！凄いですね！」

オ「頼りにしてます柊良先生！」

あのままあっち側にいたら、この人と戦っていたかもしれないな～・・・。
勝てるかどうか・・・。
でもこの人も私の過去を知っている。
どれだけ更生して、明るく元気に真っ当に生活してようとも、疑われ、怖がられ、またやるぞって思われる。
心の底からの信頼は出来ないし、されない。

だから・・・あんまり心許しすぎちゃダメだぞ。

オ「柊良先生？」

オールマイト先生が監視役なのかな・・・とかつい考えてしまう。

「さあ！今日もプルスウルトラです！」

オ「ああ！更に向こうへ！」