雄英高校キラキラ光る (ページ47)

今日:28 hit、昨日:2 hit、合計:10,356 hit

個性の暴走ページ47

最初はゆっくり、徐々に激しく、ソファーの上で何度も唇を重ねる。

ダメだ・・・嬉しいのと恥ずかしいのと気持ちいいので疲れてボーッとする。

オ「ん？あの・・・君個性発動しているぞ？」

あれ？
キスやめちゃうの？
気持ち良くて身を委ねていたのに・・・。
個性？

「え？あれ、どうして」

自分の意思と関係なく、個性が発動しる。

「・・・わ、どうして？止まらない・・・何で！？」

オ「私は大丈夫だから。君の身体に怪我が吸収されてしまうぞ！？」

「ちょっと離れます。あれ？リ、リカバリーガールに相談してきます」

距離を置くのに、何故か個性発動が止まらない。
こんなの初めて。

急いで仮眠室を出て保健室のリカバリーガールに相談する。

リ「おやおや、困ったもんだね。ちょっと診せてみな」

診察を受ける。
時間を置いてオールマイト先生も様子を見に来てくれた。

オ「個性はおさまったようだね？」

「あ、はい。お騒がせしてすみませんでした」

オールマイトが横に座ってくれた。
心強い。

オ「何が原因ですか？」

リ「ふむ。こりゃ治せないね」

オ・柊「「ええっ！？」」

リ「草津の湯でもってヤツさ」

オ・柊「「は？」」

リ「ジェネレーションギャップかね通じないとは。つまりは『恋』のせいさ」

オ・柊「「恋！？」」

リ「あんた達さっきっから息ピッタリだね。これなら心配なさそうだ。オールマイト！アンタの方が年上なんだしちゃんとリードするんだよ！」

オ「え！？すみません話が見えないんだが！？」

どうやら私の個性は、初恋を経験した事によって暴走してしまったようだ。

恥ずかしい。

リ「10代でならたまにある事なんだがね、あんたの場合事情が事情だ。でもまあ、ちゃんと精神面も成長してるって事さ」

と笑われた。
いいこと？

好きな人に尽くしたいって想いが強くなるからだろうねと、オールマイト先生を見ながら言う。

私が先生の事を好きだとバレてしまった。

リ「オールマイト、あんたこれからはこまめに治療してもらいな」

オ「しかし！彼女の身体に負担が！！」

リ「柊良、体調はどうだい？」

「え？」

怪我を治療、吸収した時の痛みやダルさ、少ない。

「・・・平気です」

リ「ホラね、相手への回復力と自己治癒力が活性化してるんだ。良いねぇ、恋の力は偉大だね～」

オ「なっ！何を！！」

リ「そんなんじゃこの先が思いやられるね～。腹括りなオールマイト！」

オ「はぇっ！？・・・しかし・・・はい！！」