お誘い ページ42
「ん」
教室を出ると、廊下の奥に人影。
「オールマイト先生、どうしたんですか？」
オ「あ！見つかってしまったか！」
マッスルフォームの大きな身体隠せていない。
職員用通路に入る。
「大丈夫ですか？」
オ「ああ、授業終わりに君が教室にいるのが見えて・・・邪魔してはいけないと思って、コソコソとすまないね」
どうも歯切れが悪い。
「何かありましたか・・・」
オ「いや、ええと・・・ちょっといいかな？」
通路奥のスペースに連れ込まれる。
好きって自覚してから、2人きりはドキドキして苦しい。
オ「・・・体育祭が終わってみんなで食事に行ったとか」
「・・・はい行きましたよ？」
オ「それでその・・・部屋に泊めたと聞いて・・・」
「はい。３人とも酔い潰れてしまって。もちろん何もありませんからね！変な風に考えないでくださいね！」
オールマイト先生に疑われるのは嫌だなぁ。
オ「え！うん、そんな風には考えていないよ！それに君のプライベートに口を挟むつもりはないんだ。でも・・・」
「でも？」
オ「出来れば・・・私とも一緒に・・・あ！！誘われなくて拗ねてるとかではないんだ！！というか・・・その・・・」
なんだかモジモジしているトゥルーフォームのオールマイト先生が可愛い。
まただ。
キュンっと胸が苦しくなる。
何を言いたいんだろう？
「ハッキリ言ってください」
オ「こ・・・今度一緒に食事でも行かないか！」
急に大声を出されてビックリ・・・。
「私とですか？ふ・・・2人きりでという事でしょうか？」
オールマイト先生が顔を真っ赤にして頷く。
期待していいの？
オ「やはり、その・・・こんなおじさんに誘われるのは迷惑だー」
「行きます！！！」
ぐわーっと嬉しい気持ちが湧き上がってくる。
オ「えっ！？良いのかい！？」
「はい！・・・嬉しいです」
嬉しくて泣きそう。
ただ食事に誘われただけなのに。
嬉しい！
オ「本当に？」
今度は私がウンウンと首がおかしくなるくらい頷く番だ。
オ「はぁ〜・・・良かった。断られるかと思った・・・」
「絶対に断りません！」
オ「え？」
余計なことまで口走ってしまう。
感情がコントロール出来ない。
これが恋！
「いつにしますか？」
オ「・・・今日お昼を食べながら一緒に決めよう。どうかな？」
「はい！是非！」
お昼も一緒にいられる！！
顔が緩みっぱなしで困る。
ダメだ。
距離置くの無理。
先生はどう思っているんだろう？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
球技大会(プロフ) - オリジナルタグ外し忘れておりました。失礼致しました。ご指摘くださった方ありがとうございます。以後気をつけます。 (2020年7月26日 16時) (
レス) id: 5ca0c30d86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：球技大会 | 作成日時：2020年7月26日 16時
