雄英高校キラキラ光る (ページ41)

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授業風景ページ41

私は応急処置や治療に関する基礎知識を学ぶ授業を受け持っている。

八「柊良先生！先程授業で仰った事なのですが」

八百万さん相変わらず真剣に授業に取り組んでいる。

「うん。創造する救急用品だけど、ここまでしっかりしていなくて良いよ」

彼女が個性で想像した応急処置セットを確認する。

八「そうでしょうか？」

「あくまでも応急処置だから。クオリティー低くても沢山創造してくれた方が良い。大規模な救助の場合では数が欲しいからその方が助かります」

八「確かに。臨機応変に対応しますわ」

頭も良いし可愛い、お嬢様ですわ。

緑「先生！僕も質問いいですか？応急処置を学べば、対敵戦にも役立つと仰っていましたが」

緑谷君が申し訳なさそうに聞いてくる。
もっと堂々としていいのに。

「ああ、それはね負った傷を診れば相手の個性がわかるから。
どんな武器をどの程度離れた所から使ったのか、とか、相手の力量も」

爆「そんなんもんなんか」

おおっと、珍しく爆豪君が話に入ってきた。
緑谷君はちょっとビビる。
仲良くしてね。

「銃槍なんかは経験を積めば距離や方角も判るようになるし、相手のどこを狙ったかで、敵の性格や目的なんかも判るんだから」

爆「へぇ・・・」

「爆豪君だって、相手のどこを狙うか考えて戦うでしょ。君の場合は挫傷や爆傷かな。そこから割り出せるよ。観察眼鋭いし、実習の時とか意識してみると良いかも知れない」

この子も粗暴だけど頭良いし、基本的に素直なんだよね。

切「おお！なんかカッケー！そっか！どんな敵か分かれば戦う時も作戦立てられるし有利だよな」

カッケーんですよ。
明るいな切島君。

「一番良いのは怪我人出さずに敵を捕まえる事なんだけどね」

緑「確かにその通りです」

轟「先生は判断出来るんですか？」

「まあ一応ね」

轟「先生はヒーローではないのに、そういった経験はどうやって積んだんですか」

こいつ鋭いな。
さすがエンデヴァーの息子さんだわ。

「えっと・・・先生頑張った！」

切「説明になってねえのに、この説得力はなんなんだ！？」

「だからちゃんと実戦を意識して、活かせる知識として身につけてね。みんなを助けられるし、自分も助かるからね」

はーい！

元気いっぱいの返事が返ってきた。
キラキラしてる生徒達を見ると、羨ましくもあり、ちゃんと大切に育てていきたいとも思う。
私の持てる限りの知識は全て教えたい。
おっと、休み時間に食い込んで随分と話し込んじゃったな。