雄英高校キラキラ光る (ページ13)

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油断は禁物ページ13

オ「おはよう柊良先生！」

「んっ！？」

背後からの突然の呼びかけ。
ビックッと今日も驚いてしまった・・・。
悔しい。

「おはようございますオールマイト先生」

オ「昨日はマスコミが押し寄せたようだね」

自分のせいで・・・と、申し訳無さそうな姿。
大きな身体が小さくなっている。
ショボンとしているのちょっと可愛い。

「学生に危害が及ばなくて一安心ですよ」

オ「そうだね・・・それより柊良先生のマスコミ対応が話題になっているね」

「え？やめて下さいマスコミ怖いんですから」

じゃなくて先生に謝らなくちゃ。

「そう！オールマイト先生の学校での様子とか、ちょっとした情報をリークしてしまいました。それはごめんなさい！」

校長先生の許可は得ていたけど、気になる。

オ「あの程度なら全く問題はない。生徒を守るためだったんだから、良い判断だったよ」

ニッコリと笑ってくれた。
ああ・・・この人も優しい。

けど・・・監視役だ。
油断は禁物だよ。

今日の午前中は誰も怪我なく無事に過ぎていく。
もうお昼だ。

「はぁ～。良い天気」

今日も裏庭で過ごす。
基本的に授業の無い日はリカバリーガールの面倒がる作業の補佐が私の仕事のメインとなる。
応急処置の授業は各学年のクラスで週一回ずつだし。
午後は何が待ち受けているのか。

「ご馳走さまでした」

お弁当を片付けて、おやつタイム。
今日はリカバリーガールに頂いた高級ゼリー！
ピンクとオレンジ色の二個もらったんだ～！
プルプルキラキラ！
綺麗！
こんなに綺麗な食べ物があるんだ！

？「あの、すみません」

「ひぇっ！？」

ゼリーに見とれていると、急に声をかけられて振り返る。
と先日会った男性が立っていた。

「あなたは八木さん・・・ですよね。お身体の具合はいかがですか？」

八「あの、はい。もう大丈夫です。先日は大変お世話になりました」

今日も学校に来ている。
問題児の父兄？
それとも・・・マスコミ乱入を手引きした人？
何にせよもっと探らなければならない。
ベンチの隣に座れるように場所を開ける。

「八木さん、貴方は一体・・・？」

八「リカバリーガールから何も聞いていないのですか？」

ゆっくり近付いて来て座る。
随分と猫背だな。

リカバリーガール。
知っている様子だったけど・・・。

「何も聞いていません・・・」

またすぐに会うことになるとだけは言われたけれど。