雄英高校キラキラ光る (ページ11)

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個性の変形使用ページ11

様子を伺うと、敷地に入ったマスコミの大群が右往左往してる。

「なさーん！！一度こちらにお集まり下さーい！どうぞー！！」

と、広場に誘導すれば素直について来てくれる皆様。
本当に育ちが良くて助かる。

「ではここで身分を証明するものをご提示ください。名刺でも結構です。学校の規定がございます。ご協力お願い致します～」

お辞儀をして申し訳ございません、とみんなの周りを回る。
個性の変形使用、脳内活性化で記憶力をアップさせ、顔と名前、会社を覚えていく。
大手から胡散臭いとこまで来てる。

「オールマイトが教師になったというのは本当ですか！」
「インタビューさせて下さい！」

「えー、学校の方針はマスコミの皆様にお伝えしてご存知だと思うのですが、皆様それに納得されずに校内まで不法侵入されたという事で宜しいですね」

「え？不法侵入？」

「ええそうです。〇〇出版社の江藤さん」

会社と個人名も声に出して伝える。

「！？」

一瞬で憶えたので驚かれる。

「皆様から頂いた連絡先宛に後日告訴状をお送りさせていただきます」

「告訴？」

「器物破損、不法侵入、プライバシー侵害、未成年者への保護者同意のない声かけ、取材時に怪我をしたという報告がありますので傷害罪。他にも警察、弁護士と相談して検討させていただきます」

正常な判断が出来ないうちに畳み掛ける。

「！？わ・・・私達はただオールマイトを・・・」

「ここは許可無く入って良い場所ではありません。雄英高校の敷地内です。違いますか？」

「そ、それはそうですけど！」

ワイワイと騒ぎ出す。

「そうだ！ドアだって壊れてて開いていたぞ！」

そういう失言待ってました。

「○○放送局カメラマンの佐久間さん、ドアが壊れて開いていたから入ったと・・・」

「あ・・・」

「そうですよね。だからって入ってはいけませんよね」

「・・・」

少し静かになった。
現れた根津校長はニコニコと何も言わずに様子を見ているから、まだ間違ってはいないかな？

「今日はオールマイト先生と同期の私が提供するエピソードをお話しますのでお帰りくださいませんか？」

出口に向かいながら説明する。
緊張と緩和。
新たな発見と情報を与えて矛先を変える。

「オールマイトと同期の先生？」

マスコミに囲まれつつオールマイト先生の様子を話す。

「後日学校から紙面にて発表をさせて頂きますので！」

マスコミ全員が帰るまで校門で仁王立ちして見送る。