雄英高校キラキラ光る (ページ2)

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師匠リカバリーガールページ2

保健室でリカバリーガールのお手伝いをする。

リ「大丈夫そうかい？」

「まだちょっと緊張してます。ヒーローでもない私が、学生の教育や治療なんて出来るんでしょうか」

私の個性は治療。
リカバリーガールのように、自己の治癒力を引き出して治すのとは違い、相手の怪我や病気を自分の身体に取り込んで治す。

相手には一切副作用のない治療が出来る。

副作用として私には吸収したケガのダメージが現れるが・・・。

怪我や病気を吸収するという事は、
体内に溜め込んだ怪我や病気を他人に向けて放出する事もできる。

最悪な個性だ。

裏の世界ではこっちの能力が重宝された・・・。

私の個性を利用して母はお金を稼いでいた。
その後騙され売られた私は、数年前まで向こうの世界の住人、敵だった。

15歳の頃、組織が摘発されてその時保護されたけれど、その頃には私の居場所なんてものはとっくに無くなっていた。

唯一の家族だった母もいない。
残念な生い立ちと、未成年で貴重な個性だという事で、逮捕されずに施設に入れられそこで新しい人生、初めて人間らしい生活を知った。

「やはりこんな人間が前途有望な若者達の前にいてはいけないと思うんですよ」

保健室のベッドに突っ伏して落ち込む。
まだこの生活に慣れない。
警備員を見てもビクビクしてしまう・・・。

リ「また後ろ向きが出たね。いいかい！あんたの個性は前途有望な若者達の為に使うんだ！そうすりゃ生きる意味ってのもきっと見えてくるからね」

師匠は厳しくも優しい言葉で励ましてくれる。

「・・・はい。頑張ってみます」