烏野高校排球部キラキラ光る (ページ47)

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昔話ページ47

「あ、ついでに、次徹先輩が最初から出て来たって、ウチが勝ちますよって捨て台詞言っちゃったんで、頑張りましょう！」

「君さ、自分は試合に出ないのに良く言えたね」
「ツッキーがレシーブ上手くなれば勝てるデショ」
「・・・！？」
口調を真似る。
ふふんと笑ってやるとツッキーも睨んでくる。

「おいお前ら、同じチームで喧嘩すんな！まあ任せとけ！次もぜってーに勝つ！なあ日向！」
田中先輩は右隣りの翔陽を見る。

「寝てますね」
ヨダレ垂れてる。

「日向一睡もしてないって言ってたもんな。寝かしといてやるか」
「ですね」

学校で解散となり、帰り道。
みんなと別れて、影山と2人になる。

そうだった。
影山とあの話しなきゃいけないんだった。
試合の興奮と、予想外の出来事で、すっかり忘れてた。

どうやって切り出そう。
話そうって事を既に忘れてるかも知れない。
それだったらそのままやり過ごすか！？
と考えてたら、前を歩く影山が立ち止まった。

「公園、寄ってくんだろ？」

さすが天才セッター忘れてなかった。

この前と同じベンチに座る。

「どうだった今日の試合」
当たり障りなく行こう。
「ギリギリ勝てた感じだ」
「あのサーブ凄かったね」
あの音。
ボールであんな音出せんのか？ってビックリした。
「超攻撃的セッターか」
素人が見ても凄い人だと思う。
それなのに徹先輩は何故か影山を意識してる。

「そんな事より、話。聞かせてくれんだろ？」

催促された。
そんな事、じゃないし！

「はあ、ですよね・・・その前に、何か飲み物買ってくる」
立ち上がった時、影山はバックの中からココアを取り出した。

「ん」
くれるらしい。

「用意周到な事で・・・」

観念して話すか。

大した話じゃないですが、と前置きして話す。