烏野高校排球部キラキラ光る (ページ41)

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大王様だページ41

まだ及川さんはニッコリ笑ってずっとこっちに手を降っている。
「！？」
ガッツリ目線合ってるけど、何だ、後ろに人でもいたか？
振り返るけど誰もいない。
もう一度見直すと、ビシッと指を刺された。

「君にやってるから！橘千景ちゃん！」
ウィンクされた。

凄くウィンク上手～。
じゃなくて、何で名前知ってる！？
何かウィンク飛んできそうなので、手でしっしってする。

「止めてください」

思ってた以上の低い声で言ってしまった。
及川さんはショックって言いながら、まだこっち見てる。

「お前あの及川ってこの前のモノマネのだよな」
田中先輩が黄色い声に答える及川さんを睨んでいる。

「はいそうです。ねえ影山、結構厳しい監督に、あの態度が許されてるって事は相当実力あるからだよね？」
よく見てるな～って縁下先輩に褒められた。
「ああ・・・俺サーブとブロックはあの人を見て覚えました。実力は相当です」
翔陽が怯えて、大王様だ！って言ってる。大王様？

「って事は、あの及川さんが入った青城は・・・どんなチームになるんでしょうね」
ワクワクしてくる。

「出たよ鬼メンタル」
ツッキーに溜息をつかれた。

及川さんを観察する。
入念にアップしてる。
足の怪我は大丈夫そう。
後、女子人気凄い。
「！？」
バチっと目が合うと、またウィンクされた。
うう、苦手だあの人。何か怖い。
武田先生の後ろに隠れた。

そして青城メンバーを見る。
メンバーの表情が違う。
2、3年生はさっきより笑顔だ。