烏野高校排球部キラキラ光る (ページ31)

今日:8 hit、昨日:11 hit、合計:11,812 hit

及川さんページ31

「だだだ大丈夫です！すみません！私の方こそ、進路妨害してしまって！ごめんなさい！」

「あ～あの邪魔って言ったのは、前通れなくしてたこいつに言ったんです。あなたにじゃないんです」
後方の人、私に怒鳴ったわけじゃないんだ。良かった。

こいつと言われた人だろうか。
「まっつんヒドイ！」
って聞こえる。
「そうでしたか。すみません勘違いしました！すみません！あの大丈夫なので！すみません！」
「まあ、デカイのに囲まれちゃ怖いよな。わりぃ、頭押さえてんじゃねーか、怪我したか？」
ツンツン頭のつり目さんがしゃがみ込んで目線を合わせてくれた。
優しい口調でちょっと安心した。

「でいじょうぶです」
噛んだ。

「ぷっ！そうか、でいじょうぶか。立てるか？」
あ、笑った顔怖くない。

と、つり目さんは私をじっと見つめる。
「あの・・・」
何だろう？？
「ちょっと！岩ちゃん、いくら美少年だからって、なに男の子ナンパしてんの！？そういう趣味だったの！？」
・・・え？・・・男の子？ナンパ！？
それは私の事でしょうか？？？
声がした方向に顔を向けると、整った顔と目が合う。
この顔・・・知ってる！！

『へえ、そのジャンプ力、柔軟性、ボールコントロール。パワーはまだまだだけど、良いセンスしてるよ。君、必ずうちのバレー部に来なよ。俺が君の才能を伸ばしてあげるからさ』

あの時のやーつー！！！

つまり・・・
「皆さん青城のバレー部ですね」
ジャージに書いてあるVBCってバレボールクラブか！！！

「あ？ああそうだぜ」
岩ちゃんと呼ばれたつり目さんが答える。
「あれ？君、そのジャージ烏野かな？」
あの時のやーつーが、ふうーんって怪しく笑った。
「そこに影山飛雄っているでしょ？」
「いますけど」
「及川さんがボッコボコにしてやるから楽しみにしててね☆って伝えておいてよ」
完コピで伝えてやろう。