影山怖い ページ28
荷物持つって言われたけど、買い物荷物で筋トレしてるから邪魔しないでって断った。
そのまま近所だし何となく一緒に歩いてるけど・・・
影山の様子がおかしい。
ソワソワして、めっちゃ睨んでくる。
何か気に触る事しましたっけ？
思い当たる節があり過ぎて困る。
怖い！
なんか怖いから！
あ！良かった。
家が見えてきた！助かった！
「あ、あの、もう着いたから。ありがとう。・・・じゃあ、また明日！」
家までダッシュする。
「あ！待てこら！」
ぎゃあ！追いかけてきた！
「な！何なの影山！怖い怖い！」
「逃げんなボゲェ！」
誰だって逃げるだろう。顔怖い！
鍵を開けるのに手間取ってたら追いつかれてしまった！
もう逃げられない！玄関前に座り込む。
恐る恐る振り返って影山を見上げると・・・
「はあっはあ・・・今日は！・・・あざっした！！」
勢いよくお辞儀された。
「わあ！え？何？何なの？何がありがとう！？」
訳が分からない！
「だから、今日菅原さんと、話せって・・・言ってくれたろ」
影山もしゃがみ込む。
「あ、ああ、あれか。何だよそれくらい自分でも行く気だったでしょ。だからお礼なんて良いのに」
ビックリして損した。
「いや、お前のバカ力で背中ぶっ叩かれなきゃ、行けたかどうかわかんねーし」
影山にグイッと腕を引っ張られて立ち上がった。
「そっか、なら思う存分崇め奉れよ！」
「うるせえ！調子乗んな！そんだけだ。またな」
「おう！気にすんな！じゃあな！」
「んだよその男らしい返事は」
影山はホッとしたように笑って帰っていく。
おおう！
激レア影山スマイル。
ドキドキしながら家に入った。
「え？」
何ドキドキしとんねん！
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作者名：球技大会 | 作成日時：2019年9月9日 19時
