烏野高校排球部キラキラ光る (ページ27)

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パピーページ27

菅原先輩、影山は坂ノ下で澤村先輩と試合の話し合いをしてる。
田中先輩もセッターの条件、とりあえず納得したようだし。
先輩後輩でちゃんと良い関係が出来てるいいチームだ。

ご馳走様の挨拶もして、他の部員にもお先に失礼しますと言って帰る。

「千景！送ってく？」
自転車を押した翔陽が声かけてくれる。
「大丈夫だよ。今日スーパー行かなきゃだし。翔陽の方こそチャリで30分位かかるんだから、気をつけて！」
「そっか。おう！じゃーまたな！」

スーパーで今日の夕飯、いや、部活始まるから作り置きして冷凍だな。
何食分作るか考えながら買い出しする。
これで一週間分のお弁当のおかず作っとこう。

スーパーを出るともう薄暗い。
学校の荷物に部活の荷物。食料品。
この大荷物、中学で部活やってた時思い出す。
またあの忙しい日々が始まる。
凝った料理はもう作れそうに無いな。
頭の中で料理の手順を考えながら歩く。
どれを先にやれば調理時間が短くなるか。片付けが少なく済むか。

「おい！千景！！」

「うっわ影山か。ビビった～！もう話し合い終わったんだ？どうしたの」
急に呼び止められてビックリした。
走ってきたのか、影山の息が荒い。
そして私の荷物を目にして一言。
「お前、料理できんのか」

お主、わざわざ呼び止めて聞く程のことか？
「まあね。うち父子家庭だから家事はパピーと分担よ」
暗くならないように言う。

「パピーって何だ、気持ち悪いな」
こっちの意図した所に食いついたのは良いけど、影山に気持ち悪いって言われるとムカつくな。