烏野高校排球部キラキラ光る (ページ23)

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練習試合ページ23

その時体育館のドアが開いて緑ジャージを着た男性が入ってきた。
誰？って思ってると清水先輩がコッソリ教えてくれる。

バレー部顧問の武田先生。
そういえば監督とコーチとか、いない？

「組めた、組めたよー練習試合！
相手は県のベスト4青葉城祭高校」

「げえ、青城！？」
声に出してしまった。
口を抑える。
ざわつく先輩達の声に紛れて、聞かれていないようだ。
セーフ！
チラッとツッキーと目があった。
お前聞いてた？
視線はスッと逸らされる。

「練習試合には条件があって・・・」
先生は何の気なしに条件を読み上げる。
「影山君をセッターとしてフルで出す事」

部室前。
菅原先輩は先に部室を出て行った。

普段通りに挨拶をして。

「あ！影山！」
「何だよ」
何だよじゃねえよ。
顔に出てる。
気になってるくせに。
「菅原先輩に走れば追いつく。翔陽達が追いつく前に、行ってきな」
「な、何で」
「いっつも言葉足りないんだよ影山は。ちゃんと話してスッキリしてこい！」
背中をバシーンと叩く。
「・・・おう！」

同じポジション同士競うのは当たり前だ。だけど今回のおかしな条件はみんなモヤッとしてる。
ずっと一緒にやってきて人望厚い正セッターの菅原先輩。
天才セッターと呼ばれた新入生の影山。

こういうのは本人同士が話すのが1番だ。
影山のくせにモジモジしやがって。
やっぱ味方からの拒絶ってショックだもんね。
頑張れ影山！