烏野高校排球部キラキラ光る (ページ21)

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握手ページ21

～清水～

千景ちゃんは試合を見ながらクルクルと表情が変わってる、
みんなのプレイに一喜一憂して、楽しんでるのが分かる。

バスケが凄く強かったって言ってたし、色々考えるんだろうけど、目をキラキラさせてバレー部の試合見てくれるの凄く嬉しい。

～試合後～

翔陽と影山は澤村先輩に入部届けを提出している。
私もその後ろから提出する。
「ってあんたら入部届けしわくちゃ！」
「あ？別に良いじゃねえか」
「カバン中入れっぱなしだったから！」
「こういう書類とかもっと丁寧に扱いなよ！」
澤村先輩は、まあまあって笑うけど、こういうのちゃんとしたいタイプ！

そしてツッキーと山口の所へ。
「何？」
「お疲れ様でした」
はあっとため息をついて目を逸らしてる。
「面白い試合でした。これからはよろしくツッキー、山口」
と言って不意打ちで握手する。
「！？」
ツッキーはビックリしてたけど山口は恥ずかしそうに握手してくれた。
「ツッキーのあの捻くれた挑発、今度からは敵チームに炸裂するんだね。楽しみにしてるよ」
「・・・」
凄く嫌そうな顔された。

そうこうしてると後ろから翔陽と影山がやってくる。
「月島ー！」
握手したいらしい。
「これからチームメイトだし！」
仲良くしないと体育館追い出されるって言いながらツッキーの手を握ろうと騒いでる。
どんだけ澤村先輩がトラウマになったんだ翔陽。
嫌がって逃げ回るツッキーに向かって翔陽が叫んだ。
「何だよ！千景とは握手したくせに！俺とは嫌なのかよ！」
「はあ！？」
ってツッキーが怯んだ隙にツッキーの手を掴んで握手する翔陽。
「はい握手ー！！」

しかしツッキー何であんなに挑発するんだろう。
影山と翔陽のバレーに対する思い？それが気に入らないのか、怒ったような、逃げるような挑発。
直接聞いても絶対に答えてくれなさそうだもんなあ。
こんなに捻くれたのって、思春期だからだけじゃ無いはずだ。

ちょっと心に留めておこう。

それでも試合でちゃんと本気だった。
バレー好きなのは分かる。

「何見てんの」
これまた不機嫌に言われたから別にってだけ伝えて、お美しい清水先輩に視線を戻した。