烏野高校排球部キラキラ光る (ページ11)

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爽やか策士ページ11

その後しばらく2人の練習に付き合う。

「あ、日向。そろそろ昼休み終わりだべ」
「え！もう！？俺次移動教室だ！急いで片付けます！」
バタバタとボールを片付ける翔陽。
「ねえ橘さん。明日も日向の練習付き合ってよ」
「え？いやでも私、部外者ですし・・・」
これ以上は、マネージャー断りにくくなるし。
「日向、橘さんと喋ってる時生き生きして練習楽しそうだしさ。俺みたいな先輩相手だと、まだ緊張してるっぽいからさ～頼むよ！俺も助かるし」
ズルイ。
断りにくいようにしてるよね。
爽やかだと思ったのに、意外と策士だ。

「菅原さん！明日もよろしくお願いします！チカ！明日もよろしくな！」
翔陽は当然って笑顔を向けてくる。
菅原先輩も笑ってる。
「わ、わかりました。明日もよろしくお願いします」
って言うしかないじゃんか！

「あ！放課後の練習も付き合って下さい！お願いチカ！！」
「ええ！？何で！？」
「影山すぐ怒るんだもんよ。頼むよ～！！」
泣きついてくる翔陽を見て、菅原先輩はまた笑った。

～放課後～

2人の練習に付き合って早2時間。
凄い集中力だし。
何より影山がちゃんとバレー上手いのがムカつきます。

外は流石に寒い。
身体冷えるな。

「何か飲み物買ってくるけど？」

「「ぐんぐん」」

「この寒いのに冷たい乳製品かよ！暖かいココアにするね～」

「聞いといて希望を無視されるとは！」

「おい！集中しろ日向！」

自販機に向かう途中、長身の2人とすれ違う。

デカ。

影山よりもデカイ。
もう1人も、影山位か？

眼鏡の奥の瞳と目が合った。
何か怖いし。

「ねえねえツッキー本当にあっちで練習してる！」
「うるさい山口」

デカイのツッキー、次にデカイのが山口。
バスケ部か？
バレー部だったら良いのにな。
ブロックに使えそう。

ぼんやり考えながら自販機に小銭を入れた。