#21 ページ21
_____
朝の時間が終わり
子供達はクラスから飛び出し靴箱へと飛び付いた
靴を履き,遊具へ向かって走って行く子供達に
先生達も急ぎ追いかけていく
その先頭から大地の声が聞こえたのは気のせい……でありたい
侑もまた涼と手を繋いで,外に出ていたが
圭太を見つけた瞬間に見捨てられた。見事にあっさりしていた
手持ち無沙汰になった侑は歩いては止まり
歩いては止まりと外を歩き回っていたが
ある場所を見つめ立ち止まった
目線の先には別クラスの先生の足にしがみつく男の子
どうやら先生はその男の子を宥めている様だ
その男の子こそが昨日,侑と喧嘩をした子だ
侑｢………ッ｣
侑は少し後退り踵を返そうとした
その時,男の子と目が合った
驚いた侑はバッチリと合ってしまった目を逸らすことができない…
昨日も今日の朝もあれだけ仲直りすると言ったのに
ちぃとも約束したのに………
今は声が出てこない…喉が無くなった感じがする
男の子は何やら先生と話をし,先生もこちらを見てきた
侑(…こえがでなぃ……こわい…)
先生に見られ,何かを言われる怖さも出てくる
自然と視界がぼやけてくるがそれを気にする事も出来ない
侑(どうしよ…あやまら……ないと………でもｯ…こえが……)
侑は焦って思考が混乱していた。
回りが暗くなっていく…………
涼｢ゆぅ｣
聞こえた声に暗かった視界が一気に晴れた
気づけば周りに兄達が立っていた。前には遮るように片割れがいる
侑｢…りょー……｣
涼｢だいじょーぶ｣
疑問符を打たずにそう訪ね,小さな手で侑の頭を撫でた
他の兄達も落ち着かせるように背中や頬を撫でている
いつもどこにいるか分からない慧斗までもが傍にいた
落ち着いた侑を見て涼は手を繋ぐ。
大地が代わりに頭を撫で続けた
涼｢いっしょにいこ｣
侑｢……うんｯ｣
手を強く握り返し,頷いた侑を後ろに涼は先を歩いて行く
そんな末っ子達を兄達は笑顔で見送る
その様子を見ていた先生は男の子の背中を優しく押し
何が起きても対処できるように仲裁に入る
涼｢せんせぃ｣
先生[どうしたの？ 涼くん。侑くん]
訪ねる先生の横から男の子……健斗がこちらを見ている
握られた手に力が入るのを感じながら涼は話を続ける
涼｢ゆぅがね,けんたとおはなししたいって｣
先生[そっかぁ。健斗くんもねお話ししたいって言ってたんだよ]笑
"ね？"と横にいる健斗に話しかける先生
涼も振り返って侑を見る
侑と健斗はお互いに覚悟を決めた顔をし,
前に足を踏み出した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遥香(プロフ) - ユナナさん» いえいえ！ (2022年10月3日 12時) (
レス) @page30 id: 46d76f319e (このIDを非表示/違反報告)
ユナナ(プロフ) - 遥香さん» ありがとうございます(´；ω；｀) (2022年10月3日 11時) (レス) id: aa62d79c29 (このIDを非表示/違反報告)
遥香(プロフ) - はい！私、この作品大好きです！だから、飽きない自信があります！ (2022年10月2日 8時) (レス) id: 46d76f319e (このIDを非表示/違反報告)
ユナナ(プロフ) - 遥香さん» ありがとうございます^^ 飽きられないように書いていけたらな(＾＾） (2022年10月1日 12時) (レス) id: aa62d79c29 (このIDを非表示/違反報告)
遥香(プロフ) - いえいえ💦はい！ゆっくりでもいいですよ！私は、更新されるまでこの作品を何回も読もうと思います！笑 (2022年10月1日 10時) (レス) id: 46d76f319e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユナナ | 作成日時：2019年3月10日 11時
