【進撃の巨人】氷を操る少女2《リヴァイ》 (ページ21)

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第六十一話ページ21

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誰かが私の頭を撫でているのを感じた｡

…この手は＿

「リヴァイ…」

リヴァイ「悪い｡起こしちまったか…」

「いや…熟睡してなかったから大丈夫だ」

リヴァイ「…A、話がある」

「んー？何だ？」

ゴシゴシと目覚めたばかりの目を擦って
目を開けると、目の前には真剣な目をした
リヴァイの顔があった｡

リヴァイ「明日、特別壁外調査が行われる｡
…エルド達を回収しに」

「！」

エルドさん達を回収…だと…？

「…その壁外調査にはもちろん私も参加だよな？」

リヴァイ「いや…お前は今回、参加はしない」

「なぜだっ!」

リヴァイ「お前は怪我をしている｡
だから大人しく留守番しとけ」

「ふざけるな｡貴様が何と言おうと私は行く」

リヴァイ「……」

「ﾁｯ｡ならエルヴィン団長に直接言うまでだ」

リヴァイに借りたジャケットを羽織って
部屋を出るためドアに向かう｡

すると突然ドアノブを掴んだ手を掴まれる｡

「…放せ」

リヴァイ「断ると言ったら？」

「なら無理矢理にでも放してもらう!」

掴まれた腕を反対側に捻り、すかさず腹に拳を入れる｡

…だか｡

「ぐっ…」

逆に入れられた｡

「貴様ぁ…放せと言っているだr))!?」

ﾀﾞﾝｯ…！

「つぅ…」

今度は壁に叩きつかれ、馬乗りされる｡

リヴァイ「…普段のお前ならこれくらい
簡単にかわせるはずだ」

「黙れっ!この程度のケガなんて大したことない!!」

リヴァイ「…ほう｡これでもか？」

ｷﾞﾘｯ

「あぅっ!」

ぶつけた肩を強く握られた。

リヴァイ「今のお前は足でまといだ｡
いいから残ってさっさと治せガキ」

「っ…ち…くしょー…」

悔しくて｡この程度のケガでこいつに負けたことが悔しくて

両腕で顔を隠し、静かに泣いた｡

リヴァイ「…少しやり過ぎた｡おら、来い」

ﾊﾟｼｯ

「触るなっ!!」

リヴァイ「てんめぇ…」

「痛い痛い痛い痛いっ!!
おい貴様!私はけが人だぞ!!」

リヴァイ「あ？聞こえねぇなぁ」

「このドチビっ!!」

リヴァイ「何だって？」

「何とでも言ってやるよ!
チビチビチビチビチビチビチビっ!!」

リヴァイ「…そーか｡そんなに削がれたいか｡
よし、歯ぁ食いしばれ」

「望むところだ!!この際、決着つけてやる!!」

その夜、調査兵団の兵舎にはA·ヘレンと
リヴァイ兵長の怒鳴り声と大きな物音が
遅くまで聞こえ、最終的にはエルヴィン団長に
止められたそうな｡

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