【進撃の巨人】氷を操る少女2《リヴァイ》 (ページ19)

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第五十九話ページ19

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リヴァイ「…落ち着いたか？」

しばらくしてリヴァイが優しく声をかけてくれた。

「ん…すまない…大泣きしてしまって…」

リヴァイ「かまわん｡気にするな」

「……」

人前で泣いたのなんていつ以来だろう…｡

人前では泣かないと決めていたのに
こいつがあまりにも優しくて温かくて
安心してしまい自然に泣いてしまった｡

前はあんなに嫌いだったのに今は不思議と
嫌いとは思わない｡

むしろ近くにいると安心する｡

何だろうな…この気持ちは＿

リヴァイ「……」

もう泣き止んだにも関わらず、リヴァイは
ずっと私を抱き締めていてくれている｡

とそこへ、控え気味に扉の方から声が聞こえた｡

ハンジ「…あー…お取り込み中悪いんだけどさ…
リヴァイ、エルヴィンが呼んでるよ？」

「なっ!?は、ハンジさんいつの間に!?」

リヴァイ「…おいクソ眼鏡｡ノックぐらいしろ」

ハンジ「やーごめんごめん｡ついいつもの癖で(ゝω∂)てへぺろ☆
…それよりA｡目、覚めたんだね｡よかった…」

「あ、ありがとうございます｡
すいませんでしたご迷惑おかけして…」

ハンジ「気にしないで!可愛いAのためさ☆」

あ、最後のは余計だな｡まぁスルーしとこう｡

リヴァイ「ﾁｯ｡めんどくせぇ｡
おいA、すぐ終わると思うが
大人しく寝てろ」

「…え…」

行ってしまうのか…？

それがモロに顔に出ていたんだろう
リヴァイはふっと小さく笑った｡

リヴァイ「んな顔するな｡ほら冷えるから
これかけて寝とけ｡いいな？」

「…うん…」

いい子だ｡とまた優しく頭を撫でてくれ

ハンジ「じゃあね～」

ハンジさんと一緒に部屋を出た｡

「……」

冷えるからと私にかけてくれたジャケット｡

「…あいつの匂いがする」

さっき別れたばかりなのに今すぐ会いたい｡

「早く帰って来いよ…バカ野郎…」

もう一度ぎゅっと強く抱き締められたい｡

「…そんなこと以前の私なら1ミリも思わなかっただろうな…」

全く…弱くなったものだ…｡

そんなことを思いながらリヴァイのジャケットを握り締め、

目を閉じた＿

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