今日:13 hit、昨日:11 hit、合計:796 hit
小｜中｜大
虚構の綴り人 プリン×創作御侍 2 ページ29
2.
どう扱えば、彼が私の慕う御侍様でいてくれるのかよくわからず、私はいつも彼の心へ、本心ひとつで歩み寄る。
「私は、小説を書いた事はありませんが。御侍様が小説を書けるのは、凄い事だなと思っています」
「俺みたいな人間が挫折しかけてんのを見た奴等は皆、口を揃えてそう言いやがる。何を根拠に凄いなんて言葉が吐けるのか、俺にはさっぱりわかんねえや。文章中ではどんなに優れた内容の話も、現実じゃ法螺話なのにな」
「それを理解した上で文章を書けるから、貴方は凄いのです」
「……は？」
呆気に取られた弱々しい声音が新鮮で、私は自分の耳を疑う。
また、御侍様の目から涙が零れた。
その涙は、私の目には、願いが叶えられた事で流れた、嬉し涙のように映り込んでいた。
悲願の飽満 プリン×創作御侍 1→←虚構の綴り人 プリン×創作御侍 1
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
炬燵の番人(プロフ) - 2019年、1年間書き続けてきた作品の全てを一気にまとめている真っ只中です。 (2020年1月13日 21時) (
レス) id: 7b96dd935e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：炬燵の番人 | 作成日時：2020年1月13日 21時
