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ニット帽の男が指を鳴らす
ゾムが彼らの方へ向き直し、後方へ跳躍しようとした瞬間
「
声からしてニット帽の男だろうか___ゾムが先ほど口にしていた呪文のようなものを唱えた。
途端に地面から土が伸び、ゾムの足に絡み付いた。
「ぞ、ぞむさん！？」
「逃げろ。ここから真っ直ぐ行けばこの森から出れる」
そう言ってゾムは耳元でまたしても呪文みたいな言葉を呟いた。
どこからか風の音がする。
フワリと足に浮遊感のようなものを感じる。
例えるなら磁石のS極とS極を近づけた時に生まれる力のようなもの。
「風の加護や、地に足がついたら俺みたいに動けんなる。加護で足を囲って地に着かんようにしとんや。それにこれなら早く走れるし少しは跳べる。ここは俺がなんとかするから逃げろ」
「…なんで」
「…言ったやろ、気まぐれやって。俺はどうにでもなる。やから振り返らずお前は逃げろ」
ゾムはAを下ろし、自身の背中に回す。
確かに地面に足がついている感覚がない。バランスボールの上に立っているような感覚だ。
思わずゾムの肩をAは掴む。
背中越しに彼の仲間だろうか___を見る。
それは決して仲間を見る目ではなかった。
あの時のスーツ男が自分に向けていた目、軽蔑の目だ。
「はや…」
「おやおや、こんな所に異能者が揃っている」
ゾムが急かすように声を上げようとした瞬間、その声にかぶさるように、どこからか声がする。
「んん、しかも…ああ、これは美味しいですね」
空から声が聞こえた。そんなわけない、いや、この世界ではそれがありえる。そう思い空を見上げる。
何色だろうか。いろんな色をぐちゃぐちゃに混ぜたような、極彩色の瞳と目が合う。背筋に悪寒が走る。
ああーー
「やあ、おはよう。美しい、僕のプリンセス」
赤く頬の染まったそれの顔が、ニヤリと歪められた。
ーーこれはやばい。
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ピズ(プロフ) - 紫緑 夜宵さん» ご丁寧にご教示してくださりありがとうございますm(_ _)mまだ続編を出すまでに至っていないので、またその時にやってみて、分からないことがあった際は聞かせていただきます！ (2020年12月15日 3時) (
レス) id: 37a51de1a6 (このIDを非表示/違反報告)
紫緑 夜宵(プロフ) - やってみてここちょっとよく分からない、表記されない等の事がありましたら、このコメの下にレスというボタンがあるのでそれ使うかもしくは作者ページから躓いた部分をお教え頂けると幸いです。仕様変更点等探してきます。続き楽しみにしております！ (2020年12月14日 10時) (レス) id: ea99b85a1b (このIDを非表示/違反報告)
紫緑 夜宵(プロフ) - 前コメの続きです。続編んうたら〜って所にうらるが貼れる所があると思うのでそこで先程コピーしたうらるを貼ります。すると続編と表記される様になるかと思います。…多分。私が2〜3年前に書いてた時の知識なのでそこの仕様が変わって居なければこれで出来るはずです。 (2020年12月14日 9時) (レス) id: ea99b85a1b (このIDを非表示/違反報告)
紫緑 夜宵(プロフ) - えっと…続編の出し方ですね？方法はまず続編にする小説等のページを新規と同じように作る。この続編のうらるをコピーしておく。次に1つ目の小説の編集画面に行き、背景色設定とか書いてある辺りに多分続編がある場合には〜的な事が書かれている所があるかと思います。 (2020年12月14日 9時) (レス) id: ea99b85a1b (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 聞いておいて勝手に出していくスタイル草 (2020年12月14日 6時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピズ | 作成日時：2020年11月7日 15時
