with是国竜持_1 ページ1
くあぁ、隣で竜ちゃんが欠伸する声が聞こえた。眠そうだなあ、なんて思いながらまた一つみかんの皮を剥いて口に放り込んだ。
口に広がる甘酸っぱさを飲みこんでから、ちらりと竜ちゃんを見る。
こたつに肩まですっぽり潜りこむ綺麗な横顔が見えた。もぞりと動いた拍子に手入れの行き届いた黒髪が一部、頬に流れた。さらさらだなあ、相変わらず。異国を感じさせる色の大きな瞳が、覗きこむわたしに向けられた。
「何、A」
「竜ちゃんて」
わたしはまたひとつみかんを口に放り込む。
「寒がりなの?」
部屋には暖房も付けているし、そんな、すっぽりくるまるほど寒いわけじゃないと思うんだけど。
聞けば竜ちゃんは小さく息をついて、
「べつに」
素っ気ない返事をする。ふうん、そっか。適当に相槌を打って、わたしはつけられたテレビに目を戻した。
「ほら、よく言うでしょ」
竜ちゃんは口元までこたつ布団に隠れてしまったようで、少しくぐもった声が聞こえる。
「猫はこたつで丸くなるーって」
「ああ、うん。そんな歌もあるね」
頷けば、「そうだよ」と何故かちょっと澄ました声が返ってきて、おかしくなって笑ってしまう。
「ていうか竜ちゃん、自分が猫キャラだって自覚あるんだ」
「一応そういう売り文句だし?それに僕自身、気まぐれなところは猫みたいだなって思ったりするしね」
「名前は『竜』なのに」
「何、別にいいでしょ」
再び竜ちゃんに視線を落とせば、少しだけむくれた頬が目に入った。「拗ねないでよ」さらりと髪の毛に手を伸ばして一撫ですれば、すうと瞳を細める辺りも、やっぱり猫みたいだなって思って。
「竜ちゃんの髪の毛、さらさらだねー」
「まあね」
ふ、と笑むように息を吐く音が聞こえて、竜ちゃんはくるりと寝返りをうった。わたしがいる方へ体の向きを変え、
「それに」
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速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - コメント失礼します!!面白かったですごうちんがイケメンでした!!みじかいゆめも読みましたが面白かったです (2018年7月13日 17時) (レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
まほし(プロフ) - 乃愛さん» 乃愛さん、コメントありがとうございます!弥勒くん含めキラキンちゃんは情報量が少なすぎて難しいですが…みんなかっこよくて大好きなので、また書いてみたいです^^そのときはぜひとも、よろしくお願いします〜 嬉しいお言葉ありがとうございました!! (2017年5月12日 12時) (レス) id: 98138b6672 (このIDを非表示/違反報告)
まほし(プロフ) - 織芽亜華璃さん» 読んでいただきありがとうございます!帝人は焦らし上手そうですよね〜 (2017年5月12日 12時) (レス) id: 98138b6672 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - でした。長々とすみません。図々しいかもしれませんがこれからも1ファンとして楽しみにしております(^^)長々とすみません。失礼しました。 (2017年5月11日 23時) (レス) id: 212a2bb24c (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - まほし様、こんばんは。コメント失礼します。どれも楽しく読ませて頂いたのですが中でも殿くんのお話に惹かれました。殿くん含めキラキンちゃんの小説は中々ないためとても嬉しかったです。また何か機会がありましたらまほし様の書く殿くんがみたいなあと思うほど素敵→ (2017年5月11日 23時) (レス) id: 212a2bb24c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まほし | 作成日時:2017年2月26日 9時